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遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「Cytus α」紹介

まだ、誰も見たことがない「α」の世界へ

 

「Cytus α」とは、「Cytus」でも「CytusⅡ」でもないもう一つのCytusである。

「Cytus(サイタス)」シリーズは音ゲーに定評のある台湾のメーカー「RAYARK」の人気リズムゲームシリーズの一つで、Switch版となる「α」は「Ⅰ」をベースとしながらもUIを一新した別作品扱いとなっている。

また「α」には、アーケードゲームとして開発されながらも実現しなかった「Cytus Ω」に収録予定だった楽曲が入った幻のチャプター「Chapter Ω」が収録されている。

(ただ、僕はそんなにシリーズに詳しくないから、今回他作品と比較してどうというのはあんまりわからないかもしれない!すまん!)

「VOEZ」「DEEMO」ほどは深くハマらなかったけど、音ゲーとしてなかなか気持ちよく遊べる作品だったね。今作の特色として対戦機能があるんだけど、一回もやってないのでそちらは今回ノータッチで…。過疎る前にやっときゃよかったなぁ。

 

世界観はかなりサイバー系。大厄災により滅亡の危機に瀕した人類は、疑似脳に記憶を移し替え機械の身体で生きる道を選ぶ。しかし人類は機械化の影響で人間的な感情を理解できなくなってしまう。ロボットとなった人間にできるのは、過去を想い浸ることだけである。人の夢は遠い過去に。人の心は音楽の中に。

シナリオは軽いテキストのみだけど良いフレーバーになっているね。「人間の過去に触れる」という行為と音ゲー部分をうまくシンクロさせてて良い設定だと思う。

 

収録楽曲は200越え!シナプスの如く連なる人類の記憶を辿っていこう。

「α」独自の特色としては前述の幻のチャプター「Chapter Ω」の他に、「DJ MAX」とのコラボ楽曲も収録されている。

ノーツが落ちてくるタイプだった「VOEZ」「DEEMO」と異なり、今作は画面全体を使うタイプね。リズムに合わせてメトロノームのように上下する線にノーツが重なったタイミングでタップすればOK。

「これ表?裏?どっち!?」って混乱するタイミングもあるけど、そういうときはノーツの色をよく見よう。線が上から下に行くときに叩くノーツはオレンジ、下から上のときに叩くノーツは紫色になっているので一目瞭然だ。

ノーツのタイプは基本の「TAP」の他に、「DRAG」「HOLD」が存在。DRAGはなぞるやつ、HOLDは一定時間押しっぱなしのやつね。

全部完璧に叩けば百万点満点の「ミリオンマスター(通称MM)」の称号が手に入る。目指せ全曲MM!(無理)

個人的にこのゲームで一番イジワルだと思うのが画面を上下する線。この上下する速さが曲によってマチマチで、クソ速すぎて対応できなかったり、逆にクソ遅すぎてタイミングが判らなかったりするのだ。「VOEZ」「DEEMO」ならノーツの落ちる速さを調整して遊べるのに…となった。

また難易度選択も「EASY」と「HARD」の2種類だけと大味で、同難易度内でも難しさがピンキリ。音ゲーはぬるく遊ぶ主義なんだけど、EASY詐欺の曲がいっぱいあって悲鳴が出ました。一応数字で難しさが表示されており、概ね数字の通りの難易度なので指標として役立つ。

 

200越えの楽曲にはそれぞれ挿絵があって、美麗なものが多いし動くものもあるので見た目にも楽しい。

挿絵を特定の方法でタッチすると隠し譜面が出てくる場合もあるんだけど、だいたい「こんなんわかるか!」って感じできれそうになるのでネットで調べたほうが良いかもしれない。隠し譜面はみんな揃いも揃って血管ブチギレ高難度譜面ばかりなのでそっちの意味でもきれそうになる。

 

QRコードが付いてる楽曲もあるぞ!開いてみたけどなんか台湾の歴史が書いてあるっぽかった。

 

全体的に難易度が高かった印象で、EASYでも「むずいわ!」ってなる楽曲がちょくちょくあって大変だったがなんとか最後まで楽しく遊べた。僕の推測ではRAYARK社員は音ゲーのやり過ぎでEASYの基準が狂ってる。

てことで難易度的な部分から取っ掛かりの悪さは感じつつも、音ゲーとしては手堅い作りで「Cytus」ブランドの血脈をしっかり受け継いでいる。

僕はまあ、ぬるいなりに楽しめたけど、音ゲー得意な人ならもっと深い領域で楽しめるかと思う。自信があれば是非とも、この体験を脳に、そして心に刻んでください。

 

6264円、プレイ時間約35時間

プレイした日2019/04/27~2021/04/21

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