たまごをつなげるかんたん操作！
ミクたちといっしょにかわいいイラストとたくさんの鳥を集めよう！
「初音ミク つなげるパズル たまごとり」とは、VOCALOID×パズルゲームのシリーズ第二弾タイトルである。
前作であるミクロジと比べるとややシンプル過ぎる感じはあるものの、絡まった紐を解きほぐしていくような独特の快感がある作品でなかなか良かった。中毒性あり。
BGMはピアプロで公募され受賞した曲になっている。当然全部ボカロ。
ルールは簡単。超簡単。同じ模様の「たまご」を繋げて消していき、たまごを全部消したらステージクリア！
ただしたまごを繋げるには条件があり、直線でカクカクッと道を作る必要があり、2回だけしか曲がれない。ただ道を作るのは自動でやってくれるのでプレイヤーがやるのはたまごを選択することだけ。サクサクプレイできるね。
繋がらないたまごを選択して不正解になっても、「ノーミスクリア」の星がつかないだけなのでクリアだけならかなり簡単。僕みたいな気にする人間は大人しくリセットしましょう。
微妙に盲点なんだけど、このゲームはステージの枠の外にも道を作れるんだよね。一見詰んでるように見えても、枠の外から道を作れたりする場合がある。割と初見殺しだったので一応書いておく。
このゲーム、僕は最初「繋げる組み合わせによっては詰みが発生するから、それを考えて避けていくゲーム性なのかな…？」と考えていたんだけど、全然違った。詰みの状態になると「シャッフル」が発生したまごの位置がリセットされるので、このゲームではそもそも詰みが発生しないのだ。
というかたまごの配置すらランダムで、リセットすると全く違う状況になるんだよねこのゲーム。そのせいでめちゃくちゃ簡単な配置になったりすることもあり、難易度にかなりムラがあるんだよな。
「壁」や「鍵」、順番に消さないといけない「数字たまご」などギミックは用意されているし、問題数も相当あるんだけど、やることは徹頭徹尾たまごを消していくことだけであり、配置も凝ってるとかいうわけじゃなくランダムだからプレイ感覚はかなり作業的。この辺はかなり好みが分かれると思う。ほんとに黙々とたまごを消していくだけだから、だんだん「これはたまごの検品のバイトなんじゃないか…？」みたいな気持ちになってくる。たまごの柄によってはほんとに紛らわしいので、それなりにちゃんと見る必要があってますます検品っぽい。
ではこのゲーム、何が面白いのか、というと、僕は難しさの緩急の中に楽しさがあると思う。詰むか詰まないかのギリギリのタイミングが一番面白い。
繋げるたまごが見つからねー！って状態から、シャッフルが発生して途端に楽になる、という状態の繰り返しがじわじわ気持ちよくなってくる。
絡まった紐を地道に解きほぐしていくように、ささやかな解放感を楽しむゲームだ。
ステージは5×5のパネルになっていて、完成すると可愛らしい一枚絵が拝めるぞ。25問×イラスト8枚で計200問とボリュームは十分。さらには500円の雪ミクDLCがあって、それも合わせると計225問！それなりに長く楽しめる作品になっている。
また収集要素として「鳥集め」が存在。ステージをクリアすると手に入る「きのみ」を置いておくと小鳥が遊びに来てくれるぞ。どことなく誰かに似ている…。
これのために周回とかさせられたら面倒くさいなぁ…、と思ってたんだけど、僕はちょうど全クリしたくらいのタイミングで鳥コンプできたので良かった。
DLCの追加鳥もいるんだけど、そちらはDLCの追加エサで出やすいみたいなので、後から買った場合も安心だ。カニ食え！！
正直パズル性としては単純すぎて、「パズル」と「よくわかんない作業」の中間にあるゲームだと思うんだけど、そういう弱い刺激がなんだかじわじわと心地よく感じられる作品だった。ぬるいパズルってなんかそういうとこあるよね。
VOCALOIDキャラゲーとしても、パズルとしても、地味だけどまあ「悪くないね！」って感じの作品。僕的にはおすすめ！地味ー…な快感があなたを待つ！
1500円、プレイ時間約15時間
プレイした日2022/01/28~2022/04/02
