かわいいひつじがいっぱい！
1人用ひつじ増やしカードゲーム、『シェフィ』！
産めよ！増やせよ！地に満ちよ！
「シェフィ−Shephy−」とは、一人用ひつじ増やしカードゲームである。所謂ソリティアに分類される作品。アナログのカードゲームのデジタル化作品だね。
3DSで買ってそこそこやり込み、なかなか楽しめた作品なんだけど、Switchでは買ってなかったのでセールの機会に購入。久々にかるーく触ったので感想書いていこうかと思う。
ということでこのゲームは羊を増やすことが目的の一人用ゲームだ。手札を使ってフィールドのたった一匹のひつじカードを千匹の大群カードにすることができればゲームクリア、ひつじがゼロになればゲームオーバーだ。3ラウンド制。
使用するカードは大きく分けてプラス効果のものとマイナス効果のものが存在する。山札を引ききり手札を使いきらないと次のラウンドにいけないので、マイナス効果のカードも使う必要がある。
プラスのカードは、代表的なのは対象ひつじカードを1枚だけ複製する「産めよ」、ひつじ三匹カードを生み出す「増やせよ」、フィールドに好きなだけ一匹ひつじカードを生み出す「地に満ちよ」、あたりか。これらでひつじを増やすのが基本の流れ。
マイナスのカードは、代表的なのはひつじカードを1枚だけ手放す「落石」、最大のひつじカードのランクを一つ下げる「狼」、ひつじカードを全て手放す、すなわち即ゲームオーバーの一番やばいカード「シェフィオン」等。この作品はひつじ増やしゲームだけど、犠牲は必ず出る。被害が最小になるように動くことが大事である。
初手がマイナスカードしかなくて詰むこともある！大人しくリセットしよう。
カードを使い切らないといけないゲームなのに、使うと即ゲームオーバーになるシェフィオンが入ってる！やばい！ではどうするのかというと、「牧羊犬」、「対策ひつじ」カードを使う。これらのカードを使うと手札を1枚捨てることができるため、カードを使わずに済むのだ。ただし対策カード2枚に対しマイナスカードは9枚なのでやっぱりどうしたって犠牲は発生する。可愛いのになんだかシビアな世界観だ。
なお対策ひつじで捨てた場合に限りそのカードはゲームから除外される。これにより次のラウンドではそのカードが出現しなくなるため少しずつ楽になっていく。カードをコピーする「万能ひつじ」で対策ひつじをコピーすれば倍のペースで除外できるので、揃うと気持ちよくなれるぞ。
さて、そんなこんなでひつじが増えたり減ったりするゲームなんだけど、ひつじ千匹カードを作るにあたって必須になる最重要カードが、ひつじをまとめて一つにするカード「統率」である。これを使うと、例えばひつじ三匹カード4枚を合体させてひつじ十匹カードにすることが可能。二匹足りないじゃん！って思うかもしれないけど、ひつじが余った場合は切り捨てられます。南無。
つまりは統率でひつじを合体させてランクを上げる、そのひつじカードを複製する、また統率でランクを上げる、の繰り返しでだんだんひつじを大きくしていくのね。
ただし統率はデッキ中に2枚しかないので基本的には1ラウンド中にランクアップできるのは2回まで。最終ラウンドにひつじ千匹カードを作るためには、ラウンド1中にひつじ十匹カード、ラウンド2中にひつじ百匹カードを作るのがおおよそのノルマになる。
通常モードはひつじ千匹カードを作れば無事クリア！なんだけど、実はチャレンジモードも存在していて、こちらは最終的なひつじの数の合計がスコアになる。最高得点はひつじ千匹×7枚で七千匹！一応3DS版では達成できたけど、かなり上手く回らないと厳しいね。
また、ストーリーモードにあたる「ポストラヴズ」も収録している。このモードでは紙芝居に加えて、特殊ルールがストーリーごとに用意されており、それに挑戦していくことになる。総じて難易度は高め。(めちゃくちゃ運が絡みます…。)
一番やばいのは最終面の「羊カード7種類全部集める」縛り。かなーり上手く回らないと成立しないので、何回も何回もトライしていい流れを引けるのをひたすら待つ感じになる。何回もトライするのは悪い要素じゃないんだけど、ただただ「運」を要求されるためだんだん楽しくなくなってくるんだよな…。
ということで僕は今回はちょろっと遊ぶくらいにしておいた。3DSで一回クリアしてるからな！もうやらんぞ！
ストーリーに関してはフリーで公開されているので、こちらで読んじゃっても良いかもしれない。ひつじたちは今日もまた産まれ、生き、そして死んでいく。これは生命を紡いでいくひつじと、彼らに魅せられた一人の男の物語である。SF臭い雰囲気もGOOD。
作中に登場する、様々な世界を生み出す装置である乱数種撹拌式事象平面群生成器(SHEEPY)、ネーミングが神がかってる。
一人でゆるーく遊べるひつじ増やしカードゲーム。可愛らしくもシビアな世界観がまさしく体現されたゲーム性は見事と言う他ない。運がかなり絡むけどそれもまた良きかな。僕もまたひつじに魅せられた人間の一人なのかもしれない。
おすすめです！この作品に触れることを、いつかきっとあった可能性の一つとして留め置いていただけると幸いに思います。
500円、プレイ時間約1時間(3DS版は10時間ほど)
プレイした日2022/03/31
