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遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「初音ミク ロジックペイントS」紹介

ミクロジ!

 

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初音ミク ロジックペイントS」とは、VOCALOID×お絵描きロジックなパズルゲームである。

ボカロもそれなりに好きだし、何より「ピクロス」のファンとしてこれは買うっきゃない!ということで遊んでみた。いつもやってるジュピター製ピクロスと比べると挙動が結構違うので混乱しつつも、この作品独自の要素もあって楽しく遊ぶことができたね。

問題の難易度はピクロスシリーズと比べるとだいぶ抑え目で初心者にも優しい。ピクロス入門にも良い作品じゃないかと思う。

またボカロのキャラゲーとしてもいい感じで、ちびキャラはよく動いてかわいいしイラストもたくさん収録されている。もちろんBGMはボカロ曲だ!

 

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ルールは「ピクロス」と同じ!行と列に数字が表示されていて、その数だけ塗っていく。例えば「10」と書いてたらその行は連続して10マス塗るってことね。「5 5」なら連続5マス塗りして空白を挟んでまた連続5マス塗りって感じ。

コツは「確定してるとこを探す」こと。例えば行全体が15マスの中で10マス塗りの場合、中央の5マスはどのパターンでも塗ることになるからそこから攻めていく、といった感じね。

塗らないことが確定したマスはバツしていこう。ここは塗り確定、ここはバツ確定、と少しずつ情報を確定させていきながら進めるパズルゲームだ。

そうやって塗っていくと徐々にドット絵が完成していく。所謂お絵描きロジックである。シンプルながら達成感があるんだよなぁ。

まあルール説明はゲーム内にしっかり収録されているので気になる方はそっちもどうぞ。

 

このゲーム独自の要素としては「点灯」システムがある。パズル開始時点では全ての数字が点灯していて、塗り終えた数字は点灯が消える、という要素。要はヒントね。

数字の点灯自体はピクロスにもあるんだけど、このゲームにおいては過保護強力すぎてもはやパズルの一部と言って良いものになっている。

なんでかというとこの点灯、プレイヤー視点では絶対わからないような状況でも消えてしまうことがあるのだ。例えば「1 1 4」の行で1マス塗ったとき、プレイヤー視点では塗ったのがどっちの1かわからなくても、ゲーム上では塗ったほうの1の点灯が消えてしまう。この情報アドバンテージがどれほどデカいかはピクロス経験者の方ならわかるかと思う。またこの例で点灯が消えなかった場合=「1ではない」なのでそれはそれで4の一部を塗ったということが確定する。

このやたらに強力な点灯システムのせいで、「自分の手で解いてる感」は薄いんだけど、反面このゲーム限定の読みやピクロスでは絶対できないような大胆なショートカットを実現しており独自の面白さを生み出している。僕も最初は「なんか違うよなぁ」って感じだったんだけど、遊んでるうちにだんだん楽しくなってきた!気持ちよくズルをさせてくれるゲームなんだよね。

なおアップデートによりこの点灯システムはOFFにすることも可能になった。この過保護っぷりが気になる人はどうぞ。ただしこの点灯システム前提の構成の問題もあるので良し悪しかな。お絵描きロジックに慣れてる人向け。

 

とまあ超楽しいゲームなんだけど個人的にどうも合わない要素が一つだけある。「ミスを即訂正してくる」ことである。スーファミのスーパーピクロスで言うところのマリオのピクロスのルールだね。ミスしてもクリアはできるんだけど、「ミスをしないでクリア」で獲得できる星が貰えないんだよなぁ。要はノーミスクリアをしないと完全クリアができない。

そもそもお絵描きロジックって、「確定してるところを塗る」ゲームなので、ミスる場面って大抵操作ミスか数字の数え間違いなんだよね。即訂正じゃなければ普通に修正するだけのことなのに、勝手に訂正されるせいで最初からやり直しになるんだからたまったもんじゃない。前述の通りこのゲームの点灯システムはピクロスとは似て非なる物なので、たまにめちゃくちゃ紛らわしい局面がありピクロス経験者の人ほど危ない。

ただし悪いことばかりではなく、ミス時即訂正ルール用にゲームが最適化されているという面があるので一概にダメな要素とは言い切れない、と思う。

例えば「ミスを即訂正される=塗った場所は正解で確定してる」なので塗ったとこは確定扱いで消せないようになる。このため初心者にも確定してることがわかりやすく遊びやすくなっている。

またミスを即訂正するということは、裏を返せば「ミスさえ許容すれば誰でもクリアができる」ということであり、間口の広さに貢献している要素といえる。慣れないうちはミスしてでもクリアして、慣れてきたらノーミスクリアを目指す、といったような優れたレベルデザインを実現している。

さらに「塗りが全確定した行は必然的に塗らないところも確定する」ため、塗り終えた行のバツ塗りを自動で行ってくれる仕様も非常に親切。単純にやってて気持ちがいいし、塗り終えるとチビキャラがぴょんぴょん跳ねて喜んでくれるので可愛らしい。

そして「クリアで星が貰える、ノーミスでさらに貰える」というシステムの存在。このゲームは星を集めて曲を買うという要素があり、ノーミスクリアのモチベーション強化に貢献している。つまりきっちりゲーム性として確立されているってことね。

とこのようにゲームとしてしっかりと作りこまれた結果なので、即訂正も一概に悪いとは言えないのだ。まあノーミスクリアを目指すとストレス要因になり得るかな、って程度ね。自分に合わない=悪い要素、とは限らないということは感想書く上で肝に銘じておきたいものである。

 

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問題数は10×10の初級問題が45問、15×15の中級問題が150問、20×20の上級問題が150問の計345問。問題はボカロのイラストを元にしており、クリアすると元になったイラストが貰えるぞ。

 

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さらに15×15の問題を25問集め一つの絵にする特別問題が8問。つまり実質200問追加でついてくる。これも合わせると合計なんと545問!メガピクロスだミクロスだクリップピクロスだでボリュームが肥大化している昨今のピクロスシリーズと比べても遜色ないボリュームを誇る。

それに加えてボカロというキャラクター性の魅力をも兼ね備えているという隙のないゲームである。キャラもののパズルゲームって最高だよね。ピクロスシリーズもサンリオピクロスやらけもフレピクロスオーバーロードピクロスなんてのもあって楽しかったなぁ。オーバーロードは原作そんなに知らないんだけどね!知らない世界に出会えるのもキャラものの魅力なんだよな。マリオとワリオが出てた頃のピクロスもキャラものといえばキャラものか。あの頃はユーモラスな問題が多くて楽しかったなぁ。GBのピクロス2ではマリオやワリオがフィールドを歩く要素があってワクワクしたなぁ。ワリオステージは町だったり日本家屋だったりして面白いんだよね。…ジュピターさんもっとキャラもののピクロス作ってくれないかなぁ。

と、話が逸れた。まあキャラゲーとしても非常に良い作品ということです、本作。

 

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ボカロゲーならBGMは外せないよね!この作品ではピアプロの公募で受賞した楽曲18曲を収録している。最初は少ないけどパズルで星を集めて解禁していくのだ。

「パズル」をテーマにした楽曲が主でお絵描きロジックとの親和性も高い。僕が好きなのはKintsugiさんの「だんだん好きになってゆく」かな。だんだん好きになってゆく~

さらに全曲インストアレンジも収録されている豪華仕様で、こっちもBGMとして設定することができる。落ち着いた感じでこれはこれで良いので僕はホーム用BGMに設定しているかな。

お気に入りの楽曲をパズル用BGMにセットしてパズル中に流すことも可能。もちろんランダムに設定することもできるぞ!(アプデ前はできなかったのは内緒。)

 

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パズルの後は解禁したイラストを拝むのも一興。イラスト総数なんと355枚!ここまでくると全部観るのはちょっと大変ですね!大変だった!だって全部観ないとなんかもったいないじゃん!

絵柄も人によって全然違うから面白いね。お気に入りの絵師さんを見つけよう!僕はなんだかんだKEIさんが一番好きかな。

キャラクターごとにソートかけたりもできるので優秀。ただ全員集合絵が多いからそればっかり引っかかる問題はあるね。

 

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とまあそんな感じで。パズルとしてもキャラゲーとしても非常に楽しめた!これは良いゲームですわぁ…。switchでパズルゲーを求めてる人全員に勧めたい。これはおすすめですよ!

最近またクリプトンから、「初音ミク つなげるパズル たまごとり」とかいうパズルゲーがswitchに来たので、そっちも遊んでいくぞ!いやー楽しみが尽きませんな!

 

1500円、プレイ時間約25時間

プレイした日2021/03/18~2022/02/21

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