場外乱闘を楽しもう!
Brawloutとは「大乱闘スマッシュブラザーズ」フォロワーの対戦アクションゲームである。スマブラの楽しさを継承しつつも独自の面白さを持ったゲームといえる。
バランス的にはスマブラでいうと「DX」を参考にしてるっぽい感じ。タイトルの「Brawl」は「X」の海外版タイトルから拝借してるっぽい。
わかりやすく言うと「強すぎてスマブラ出禁になったキャラクター達が集まってできた対戦アクションゲーム」です。
金色まで育てた僕のドリフターを自慢させてくれ!(キャラを使い込むとご褒美で金色銀色のスキンが貰えるのね。まあそこそこやりこんだ証明ということで…。)
ゲームシステムは至って簡単。敵を殴ると敵の%が溜まっていき吹っ飛びやすくなり、場外に吹っ飛ばせば勝ち!ストック3ルールなら三回吹っ飛ばせば勝ちである。要はスマブラルールの対戦アクションね。
最大の特徴は「ガードがない」ことと「レイジ」システムの存在。
スマブラと違ってガードがなく、回避はあるがそんなに強くないため非常に攻撃的なバランスのゲームとなっており、それ故間合いの管理がより重要である。お手玉も非常にやりやすく、ポンポンダメージが稼げるので楽しいぞ。そういうところもあって最初のうちは非常に攻め得に感じるし、大味なゲームにも思えてしまうんだけど…。
この作品を圧倒的に面白くしているのがもう一つのシステム「レイジ」。
このゲームにはゲージ管理の要素があって、殴ったり殴られたりするとレイジゲージが溜まっていき、逆に強力なB技(必殺技)を使用するとゲージが減少してしまう。A技(通常技)はゲージを消費しないのでガンガン使っていける。
そしてゲージMAX状態でL+Rを押すと一定時間レイジ状態になる。レイジ状態中はゲージ技が使い放題になる他、ダメージをゲージが肩代わりしてくれるような状態になるので攻め得。逆に敵がレイジを吐いたときは攻撃を当てればレイジ状態の時間を減らせる。
レイジ最大の特徴は、「発動時に吹っ飛びを無効化できる」こと。つまりゲージの保持さえしていれば、死にそうになったときにゲージを吐くだけで撃墜を拒否することができるのだ。
ちなみにゲージMAXで発動しないとレイジ状態にはなれないものの、ゲージ半分でも「吹っ飛びの無効化」は可能であるため、ゲージ半分の保持がこのゲームでは重要である。
いかにゲージを保持するか、いかに相手のゲージを吐かせるか、また死にそうなタイミングできっちりゲージを使って拒否できるか、という独自の駆け引きの面白さがあるゲームである。
キャラクターは総勢25体。過半数がコンパチ(既存キャラの使いまわしのことね)ではあるものの、対戦ゲームとして必要なバリエーションはしっかり確保できていると言える。それにコンパチとはいえ差別化・個性付けはしっかり試みられている印象。(具体的にはスマブラでいうとピットとブラピくらい。え、微妙?いやいや…。)まあキャラ一体を使いこなしたときにコンパチキャラも触ってみるということができるわけだし、一概に悪い要素でもないと個人的には思うなぁ。
キャラバランスはぶっちゃけ良いとは言えないが、(キングアプ系統が強すぎる。)強みを押し付けあうようなゲーム性なのでどのキャラも全然ワンチャンある。どのキャラもスマブラだったら絶対出禁になってるくらいには強いのだ。
大半のキャラはオリジナルキャラ(動物+コンセプト)だが、有名インディーゲームから参戦したファイターが4名も在籍している。
「Hyper Light Drifter」より「ドリフター」。
「Guacamelee!」より「フアン」。
「Yooka-Laylee」より「ユーカレイリー」。
「Dead Cells」より「デッドセル」。
と、結構有名どころから来てますね。こうして見るとショベルナイトさんが参戦しててもおかしくなかったと思う!アシストフィギュアとしてスマSPに参戦できたから今回は参加しなかったという説が僕の中では有力です。
ちなみに「Yooka-Laylee」にはショベルナイトがゲスト出演しているから、「スマブラ」と「Brawlout」は間接的に繋がってることになるな。やっぱりショベルナイトさんはすげぇよ…。
ちなみに、だいぶ前に作ったキャラ相関図。ちょっと古いので入れてないキャラもいるけどだいたいあってると思います。
うんこ参戦!
キャラクターに装備できるファッションアイテムが多いのもこのゲームの好きなとこ。いやうんこはどうかと思うけどさ…。ゲストキャラにも容赦なくうんこ装備させられるのもすごい。
もしスマブラでソニックにうんこ装備させようとしたなら、桜井さんが菓子折り持ってセガ本社に出向かないといけないとこだよ!
こういうフリーダムなとこも、このゲームの魅力といえる。
「スマブラのパチモンでしょ?」と言われたらまあそうなんだけど、でもスマブラとはまた違った独自の面白さをしっかり持っている作品だし、このゲームにしかない駆け引きや勝負のアツさというものがある。
スマブラもいいけど、たまには変わり種の場外乱闘に興じてみるのはいかがだろうか。おすすめ。
2160円、プレイ時間約280時間
プレイした日2017/12/23~2021/12/04