十九時十分をお知らせいたします

遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「Brawlout」紹介

場外乱闘を楽しもう!

 

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Brawloutとは「大乱闘スマッシュブラザーズ」フォロワーの対戦アクションゲームである。スマブラの楽しさを継承しつつも独自の面白さを持ったゲームといえる。

バランス的にはスマブラでいうと「DX」を参考にしてるっぽい感じ。タイトルの「Brawl」は「X」の海外版タイトルから拝借してるっぽい。

わかりやすく言うと「強すぎてスマブラ出禁になったキャラクター達が集まってできた対戦アクションゲーム」です。

 

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金色まで育てた僕のドリフターを自慢させてくれ!(キャラを使い込むとご褒美で金色銀色のスキンが貰えるのね。まあそこそこやりこんだ証明ということで…。)

 

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ゲームシステムは至って簡単。敵を殴ると敵の%が溜まっていき吹っ飛びやすくなり、場外に吹っ飛ばせば勝ち!ストック3ルールなら三回吹っ飛ばせば勝ちである。要はスマブラルールの対戦アクションね。

最大の特徴は「ガードがない」ことと「レイジ」システムの存在。

スマブラと違ってガードがなく、回避はあるがそんなに強くないため非常に攻撃的なバランスのゲームとなっており、それ故間合いの管理がより重要である。お手玉も非常にやりやすく、ポンポンダメージが稼げるので楽しいぞ。そういうところもあって最初のうちは非常に攻め得に感じるし、大味なゲームにも思えてしまうんだけど…。

 

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この作品を圧倒的に面白くしているのがもう一つのシステム「レイジ」。

このゲームにはゲージ管理の要素があって、殴ったり殴られたりするとレイジゲージが溜まっていき、逆に強力なB技(必殺技)を使用するとゲージが減少してしまう。A技(通常技)はゲージを消費しないのでガンガン使っていける。

そしてゲージMAX状態でL+Rを押すと一定時間レイジ状態になる。レイジ状態中はゲージ技が使い放題になる他、ダメージをゲージが肩代わりしてくれるような状態になるので攻め得。逆に敵がレイジを吐いたときは攻撃を当てればレイジ状態の時間を減らせる。

レイジ最大の特徴は、「発動時に吹っ飛びを無効化できる」こと。つまりゲージの保持さえしていれば、死にそうになったときにゲージを吐くだけで撃墜を拒否することができるのだ。

ちなみにゲージMAXで発動しないとレイジ状態にはなれないものの、ゲージ半分でも「吹っ飛びの無効化」は可能であるため、ゲージ半分の保持がこのゲームでは重要である。

いかにゲージを保持するか、いかに相手のゲージを吐かせるか、また死にそうなタイミングできっちりゲージを使って拒否できるか、という独自の駆け引きの面白さがあるゲームである。

 

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キャラクターは総勢25体。過半数がコンパチ(既存キャラの使いまわしのことね)ではあるものの、対戦ゲームとして必要なバリエーションはしっかり確保できていると言える。それにコンパチとはいえ差別化・個性付けはしっかり試みられている印象。(具体的にはスマブラでいうとピットとブラピくらい。え、微妙?いやいや…。)まあキャラ一体を使いこなしたときにコンパチキャラも触ってみるということができるわけだし、一概に悪い要素でもないと個人的には思うなぁ。

キャラバランスはぶっちゃけ良いとは言えないが、(キングアプ系統が強すぎる。)強みを押し付けあうようなゲーム性なのでどのキャラも全然ワンチャンある。どのキャラもスマブラだったら絶対出禁になってるくらいには強いのだ。

大半のキャラはオリジナルキャラ(動物+コンセプト)だが、有名インディーゲームから参戦したファイターが4名も在籍している。

「Hyper Light Drifter」より「ドリフター」。

「Guacamelee!」より「フアン」。

「Yooka-Laylee」より「ユーカレイリー」。

「Dead Cells」より「デッドセル」。

と、結構有名どころから来てますね。こうして見るとショベルナイトさんが参戦しててもおかしくなかったと思う!アシストフィギュアとしてスマSPに参戦できたから今回は参加しなかったという説が僕の中では有力です。

ちなみに「Yooka-Laylee」にはショベルナイトがゲスト出演しているから、「スマブラ」と「Brawlout」は間接的に繋がってることになるな。やっぱりショベルナイトさんはすげぇよ…。

 

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ちなみに、だいぶ前に作ったキャラ相関図。ちょっと古いので入れてないキャラもいるけどだいたいあってると思います。

 

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うんこ参戦!

 

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キャラクターに装備できるファッションアイテムが多いのもこのゲームの好きなとこ。いやうんこはどうかと思うけどさ…。ゲストキャラにも容赦なくうんこ装備させられるのもすごい。

もしスマブラソニックにうんこ装備させようとしたなら、桜井さんが菓子折り持ってセガ本社に出向かないといけないとこだよ!

こういうフリーダムなとこも、このゲームの魅力といえる。

 

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スマブラのパチモンでしょ?」と言われたらまあそうなんだけど、でもスマブラとはまた違った独自の面白さをしっかり持っている作品だし、このゲームにしかない駆け引きや勝負のアツさというものがある。

スマブラもいいけど、たまには変わり種の場外乱闘に興じてみるのはいかがだろうか。おすすめ。

 

2160円、プレイ時間約280時間

プレイした日2017/12/23~2021/12/04

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「ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator」紹介

鹿になりたい、すべての人類に捧ぐ。

 

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これは奈良に行ったとき撮った鹿です。かわいいね。

鹿せんべいをあげたとき巻いてる紙ごといかれてびびった。

あとよだれが鬼のようについた。

 

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「ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator」とは、オープンワールドスローライフ街破壊アニマルアクションゲームである。なんでもありのはちゃめちゃな作りが特徴。

 

www.youtube.com

PVを観ればわかる通り、鹿になりたいすべての人類に捧げられたゲームである。Twitterで鬼のバズりを見せたことからも潜在的な鹿需要の高さが窺える。

僕はこの作品の進捗をTwitterで追っかけてたわけでもないんだけど、なんか面白そうなので購入してみた。実際面白かったから当たりだね!やはり鹿は全てを解決する。

 

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このゲームにはキャラメイク要素がある。この作品は自分自身の物語とも言えるので、なるべく現実の自分に似せたほうが感情移入できるだろう。

 

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まあ開幕で死ぬけどな!

この作品は鹿を助けた主人公が鹿に転生し、鹿の力を振るい街を破壊する様を描いた壮大なドラマである。

 

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鹿が主人公のゲームなのでまあ当然首は伸びる。

車を奪ったり銃火器を使ってみたり、自由な鹿ライフを楽しもう。ただしコアラのビームには気を付けようってみんな習ったよね!

 

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鹿災害レベルという概念があり、ずっと街を壊していると鹿災害レベルが上昇しアニマル警官達が出動する。これを返り討ちにしてまた街を壊しレベルを上げる、という繰り返しが基本となる。

 

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鹿災害レベルをMAXにするとボスアニマルが出動!なかなか強いが鹿の敵ではない。哺乳類最強の力を見せつけよう。

ずっと負け続けると鹿の体力が増えるという救済措置があり、頑張って戦えばいつかは倒せるようになっている親切設計も嬉しい。鹿の成長性を侮らないことだ。

 

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現代編のボスを倒すと未来への扉が開かれる。タイムワープし未来の街も破壊しよう。

未来編では自動車が空を行き交っており、当然奪って乗ることができる。バイクを奪えば例のバイクスライドもできるぞ。

 

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巨大生体ロボットイッヌに乗り込み鹿の呪いに打ち勝て!ムシキング始まった!

 

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そして迫られる究極の選択。鹿は何を選び、何を為すのか。

 

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小ネタが豊富なゲームであり、みんな大好き、パンにも変身できるぞ!ごく普通のパンのゲームだ…。

 

この作品、ミニゲームが豊富だしどれも面白い。

ウシ版リバーシ、「リバウシ」を楽しもう。

 

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なるほど。

 

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わからん。

駒が勝手に動くだけで別ゲーと化しており、しかも対戦相手のウシも普通に強いので勝つのはなかなか難しい。おのれウシ。

 

街破壊に疲れたら、頭の体操「どうぶつパズル」だ!

 

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なるほど。

 

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わからん…。

基本はルービックキューブなんだけど、回す対象が動物になってるだけで全然わからなくなる。おのれ位相幾何学鹿。

 

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DLCを買うとDLC船が来航する。ちなみにパッケージ版には標準でDLCが同梱されているぞ。変な武器やら面白い特殊効果のあるスキンやら様々で面白い。

 

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チェンソーマンかな?

 

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と思ったらシャークネードだったよ…。

チェーンソー装備するとトルネードが発生してサメが降ってくるんだけど、このネタシャークネード知らない人には伝わらないでしょ!

 

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とまあ終始フリーダムなゲームでとても楽しめた。終盤の展開も無駄に熱くて最高だった。鹿を愛する全ての人におすすめしたい作品。このやばさを体感してくれ。

 

 

1980円、プレイ時間約2時間

プレイした日2021/11/28~2021/12/03

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「千羽鶴」シリーズ三部作紹介

じわじわ面白い短編ホラー作品群。

 

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千羽鶴シリーズとは、G-MODEが展開していた携帯アプリ用ホラーノベルのシリーズである。現在はG-MODEアーカイブスで遊べる。今回はシリーズ作品である「千羽鶴」、「ナイトハイク」、「臨時終電」の三作を紹介していきたいと思う。

 

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まずは一作目「千羽鶴」から。

平凡なサラリーマンである主人公は、恋人が搬送されたという「九十九総合病院」へと向かう。聞いたこともない病院だな、と訝しみながらもバスに揺られる主人公に一人の老婆が話しかける…。というとこまでが触りの部分。

選択肢によって世界がパラレルに分岐し全然違う話になるという昔懐かしいタイプのサウンドノベルであり、最大の特徴は「選択肢がカードになっている」こと。どういうことかというとこのゲーム、開始時にABCの三種類のカードの比率を設定するんだけど、選択肢を選ぶごとにこのカードが消耗されていく。そしてカードがなくなるとその選択肢は選べなくなる…、というシステムである。

序盤はこのシステムのせいで思うように選択肢を選べずやきもきすることになるんだけど、エンディングを一つ拝むたびにカードの総量が増えていくので最終的には気にしなくてよくなる。序盤は不便だけど終盤は無いのと同じになるという、機能してるんだかしてないんだかよくわからない謎システムである。

 

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シナリオは正統派ホラーからギャグまで多岐にわたりプレイヤーを飽きさせない。

ホラーと一口にいっても霊障系や殺人鬼系、生物兵器から精神病オチまで様々で、病院ネタという縛りがありながらよくこんなにシナリオが組めたなぁと思うくらいには豊富さがある。縛りといえばこの作品、「オチは全て千羽鶴に絡める」という謎の縛りがあり、何が何でも千羽鶴に絡めて無理やりタイトル回収してENDという様式美がある。ずっとやってるとじわじわ笑えてくるから面白い。

個人的には脱力系の宇宙人ENDが好き。宇宙人ENDは後のシリーズにも続いていくことになる…。

 

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全クリすると読めるおまけシナリオはひたすらフリーダムでメタ発言全開。急にゆるゆる劇場の宣伝が挟まったりするぞ。(ゆるゆる劇場クラファン成功おめでとうございます。)

最後の最後までテキストで楽しませてくれる作品で面白かった。でも僕は何があってもこの病院には行きたくない!

 

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続いて第二作「ナイトハイク」。

駆け出しの記者である主人公はナイトハイクという耳慣れぬ言葉に惹かれてあるアウトドアツアーに参加する。参加者の女性といい感じになりつつも登山するが何やら不穏な気配もあり…。というとこまでが触り。

千羽鶴と同じく選択肢で世界がパラレル分岐し全然違う話になる。カードシステムも続投。基本的には前作と同じ感じね。

全体的にパワーアップしてエンディングも増えてる。ある程度進めるとヒロインが主人公になるシナリオも追加されてボリューム十分。

 

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山というシチュエーションを活かした妖怪ネタが特に面白かったかな。お馴染みの殺人鬼ネタとも相性抜群。やはり山とホラーは切っても切れない関係だね!(自分山怖好きなので…。)

お色気かと思いきやタイ古式マッサージされるENDは笑ってしまった。

 

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恒例の宇宙人ENDも酷すぎて笑っちゃった。ヒロインのキャラが結構強いんですよ本作。

もはや山関係なくない!?というシナリオも結構あるんだけど、シチュエーションを活かしたシナリオもたくさんあって楽しめた。僕はこの山には絶対行かない!

 

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三作目「臨時終電」はシリーズ最高傑作と言ってよい作品。

終電に乗り合わせた数人の乗客。しかし、この電車は何やら普通ではなく数々の超常の減少に巻き込まれる…。というストーリー。

基本は前二作と同じなんだけど、乗客たちそれぞれが主人公のパートが挟まるのが特徴で、全員の行動がエンディングに影響していく作品。

後から効いてくる選択肢が多いのも特徴で、このフラグ条件を満たしてこのフラグは満たさない、みたいなエンディング条件もあるのでコンプリートの難易度はシリーズで一番高い。

 

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なんといっても嬉しいのがこのシナリオチャート!シナリオが複雑化してる本作では必須の要素でありこれがないと迷いまくる。これがあっても迷いまくったけど!

一つの大きなシナリオがあって、寄り道でおまけ的なシナリオがあるという構造になっている。全体的にシリアスでギャグ分が減ったのは残念だけど、真ENDはすごく良い話だったので良し。

 

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そんなに多くはないけどギャグシナリオも良好。戦隊パロENDは笑った。全部パラレルだからって何やっても許されると思ってるでしょ!

 

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ただ臨時終電で僕が一番びびったのは画面が急にバグったときね。再起動したら直ったけどある意味ホラーよりもびびった。一瞬演出かと思ったわ…。

個人的に「後から効いてくる選択肢」というのが苦手で、シリーズで一番苦戦した作品なんだけど、それだけに一番作りこんでるのも伝わった作品。読後感も良くて、一番におすすめするならこれかなぁ。ただ僕はこの電車には乗りたくない!

 

ということで千羽鶴シリーズの感想を書いてったけど、一番軽いノリで楽しめるのは「千羽鶴」、キャラが立ってるのは「ナイトハイク」、単純に一番出来がいいのは「臨時終電」かな。ストーリーも繋がってないのでどの作品から読んでも問題ないぞ!お値段も全部500円とお求めやすい価格。軽率におすすめしていきたい。

 

500円、プレイ時間約2時間

プレイした日2021/05/22

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500円プレイ時間約2時間

プレイした日2021/05/22~2021/05/23

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500円プレイ時間約3時間

プレイした日2021/05/23

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「Dicey Dungeons」紹介

いかちゃんかわいい。

 

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Dicey Dungeonsはローグライク要素のあるデッキ構築型バトルゲームである。「Slay the Spire」系と言えばピンとくる人も多いんじゃなかろうか。あれが好きな人にはきっとグッとくる作品だと思う。運だけじゃ、実力だけじゃ、このゲームには勝利できない!

 

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強欲な冒険者達はなんでも願いが叶うショー「Dicey Dungeons」に出場する。冒険者はダンジョンの主「レディラック」の手によってダイスへと姿を変えられ、知恵と勇気とダイス運で全てが決まるダンジョンに幾度となく挑み続けるのだ…。というストーリー。ダンジョンだけどショー(番組?)という設定なので演出もそれっぽいのが面白い。

 

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ローグライク作品ではあるけど運要素はダイスロール部分に集約されている印象で所謂「遊び」の部分が少ない意外とストイックなゲーム。

冒険者は全部で5(+1)人。キャラごとにゲーム性がガラッと変わるのが面白いとこで、中でもCPUの許す限り何度でもダイスの振れるロボットやカードゲーと化す道化師はもはや別ゲー。敵が同じでも使うキャラによって全然相性が違うし状況も変わってくる。

1人につき6のエピソードがあるので計36エピソード。ゲームクリアのためにはこれらを全てクリアする必要がある上、難易度もじわじわ上がっていくのでなかなか長くて厳しい闘いになるぞ。

 

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うるせえ!

 

エピソードはStSでいうところのアセンションに近いけど、高アセでも強いデッキを引ければゴリ押しできる、ブロックガン積みで絶対防御も可能なあっちとは違い、強い武器を引いても結局ダメージはもらってしまうので負けるときは負ける。タイマンバトルが基本のゲームのため敵も強めに設定されているのも難易度の高さに拍車をかけている。レベルアップ時にダメージを全回復するので、それを見越したダメージ管理が大事なゲームである。

ストーリークリアに必須というのもアセンションと違うポイント。じわじわ負荷をかけてくる厳しめのバランスを楽しめるかがキモだね。

 

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デッキビルド(装備の取捨選択)が非常に楽しいゲーム。

このゲームの基本は「出た目を武器に適用して攻撃する」。どういうことかというと、例えば普通の剣の効果は「出目=ダメージ」。これに6の出目を適用すると6ダメージとなる。一つの武器を一ターンに使える回数は一回なので、二回攻撃したいなら武器を二つ装備しよう。(当然ダイスも二つ必要になるが。)二刀流を食らえ!

「出目=ダメージ」だから出目は大きければ大きいほど良い…。とは、限らない。適用できる出目の最大値に制限のある装備も多いのだ。例えばダガーという武器は一ターンに何度でも使える代わりに適用できる出目の最大値が3。6が出ても使い物にならないのだ。そこで役立つのが補助装備ロックピックである。

ロックピックはダイスの数を二つに割ることができる。例えば6の出目に適用すると3が二つ帰ってくる。(2と4が帰ってきたり1と5だったりもするけど。)3が二つならダガーの二回攻撃で6ダメージを出せる、という感じ。ちなみに1を割るとどうなるのかというと1が二つ帰ってくる。単純に手数を一回増やせるのでこっちも作戦としてアリ。

いろんな装備の組み合わせを試してみるのがこのゲームの楽しみといえるだろう。

 

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このゲーム全体的にめちゃくちゃ芸が細かいんだけど、やってて「すげぇ!」ってなったのが熊変身。熊に変身する技を持ってる敵がいるんだけど、そいつの技をコピーして自分が使うとなんと自分が熊になれる。爪で攻撃しかできなくなるけど普通に強いぞ。専用グラフィックが用意されてるのが芸細ポイント。

 

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熊状態で武器屋に行くとちゃんと専用会話になって何も売ってくれなくなる。

 

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クリア時のレディラックの反応もなんかかわいい。

 

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そしてこのゲーム、ラストバトルが非常に熱いことで有名。(僕の中で。)

 

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なんと今まで敵だったアイツやソイツが仲間になってくれるのだ!これは熱すぎる。今まで闘ってきた敵キャラへの理解度、ひいてはこのゲームへの理解度が試される名ラストバトルと言えるだろう。今までに得た知識を総動員して、レディラックに立ち向かおう。

 

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僕の一番好きな敵キャラはイカちゃんです。かわいいね。

このゲームに登場する敵は例えばイカちゃんならイカちゃんという一個の生命、同一個体なので顔なじみになると戦闘中、「また会ったね」とか言ってくれるようになるのも面白い。ずっとやってるとみんな好きになってくるんだよなぁ。

 

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(バンシーちゃんも好きです。)

 

ストイックなところがあるのである程度ゲーム慣れしてないと厳しいところもある本作。一番の盛り上がりはやっぱりラストバトルなんだけど、そもそもそこに到達するまでが難しい!

でもしっかり作りこまれた作品だし手触りが非常に良いんだ。いろんな人に遊んでみてもらいたい作品だなぁ。やっぱりハードウェア乱数生成器には夢が詰まってる。これソフトだったわ。ともあれおすすめである。

 

1520円、プレイ時間約45時間

プレイした日2020/12/16~2020/12/27

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「カガミハラ/ジャスティス」紹介

———これは戦争だ。

 

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カガミハラ/ジャスティスとは正義と悪と戦争のノベルADVである。

 

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これはムハンマドとラブコメするシーンね(嘘)。

 

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元引きこもりの高校二年、村上太陽は鏡原高校に転校、報道部に入部する。しかしこの学校には「正義の味方・ミラーレンジャー」と「悪の組織・セイトカイザー」が存在していた!正義と悪との覇権争いは報道部をも巻き込み熾烈な情報戦が展開されていく。正義はどこにあるのか。悪とは何なのか。ジャーナリズムは真実を穿てるのか。というストーリー。(でいいのか?)
一見ふざけた戦隊パロディ作品で実際そういう面もあるんだけど、体制と反体制の対立、情報の価値、政治、テロリズム戦争論など多様なテーマを扱っている作品で、青春群像劇でありながらホラーじみた展開があり、バトルと思いきや急にラブコメが始まり、ラブコメかと思えばサスペンスな展開に突入するという、形式に捉われない奔放な物語の構造を持っている作品である。

選択肢はほぼなく、あってもすぐに一つの物語に収束する。どこまでも一本道なノベルゲームであり、純粋な読み物といった趣きが強い。

 

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「ミラーレンジャー」は清掃や人助け、木から降りられなくなった猫を助けたり、恋愛相談も引き受けたりしている正体不明の正義の集団である。「セイトカイザー」は生徒会執行部が運営している悪の組織でありミラーレンジャーと対立している。そして本作のヒロインである八月一日宮遥(ほずのみや はるか)率いる「報道部」はミラーレンジャーの活動を支援している。報道部に所属する主人公村上太陽は現状に疑問を感じ始め、やがて一年前のある事件に行き当たる。

…というとこまではほんとに序盤も序盤であり、どこまでも先の読めない物語が展開されていく。最初は基本的に村上くんの主観視点なんだけど、徐々に他キャラの視点が増えて立体的に話が見えてくると加速度的に物語が面白くなってくるね。

ただ僕がこの作品で一番好きなのはなんだかんだ序盤なんだよなぁ。単純に戦隊パロを逆手にとってめちゃくちゃやるのが面白いし何と戦っているのかわからない不気味さがあって良い。

現実が舞台でありながらファンタジー的要素が若干含まれてるのは好みが分かれるかな。僕は結構好き。超常の力で何かを為すならば相応の痛みが伴うのだ。

 

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モザイクかけられる系ヒロイン。(一応美少女。)

 

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セイトカイザー公式ホームページすき。

 

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登場キャラだとお姉さんキャラの常葉さんが一番好きかな。一番表情が豊かなキャラクターで、普段はほんわかした人なんだけど時折見せる冷たい目が最高。

保険のシロサキ先生も口調が軽々しくて好きなキャラっすよ!

あと生徒会長の木下さんもロリコンだけど頭が切れてかっこいいので好き。

 

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生徒会長の咆哮。

 

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様々な要素が詰まったおもちゃ箱のような作品だけど、僕はこのお話を青春群像劇だと解釈する。彼らの青春は確かにそこにあった。一風変わったノベルゲーを読みたい人におすすめしたい作品。

 

1980円、プレイ時間約50時間

プレイした日2020/10/15~2020/12/01

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「シークレットゲーム」シリーズ紹介

このゲームを否定せよ、反抗せよ。しかして、ありのままを受け入れよ。

 

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シークレットゲームシリーズとはアダルトゲームブランドFRATが制作したデスゲームノベルADV作品である。

今回は「シークレットゲーム」及び続編の「リベリオンズ」の感想を書いていこうかと思う。遊んだのはどっちも全年齢版ね。

 

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まずは第一作「シークレットゲーム」の感想から。

13人の男女が閉鎖された施設に閉じ込められた。全員に仕掛け付きの首輪がつけられ、各自PDA(携帯端末)を持たされている。そして突如デスゲームの開始が宣言される。13人は生き残りを懸けて死のゲームに身を投じていく…。というストーリー。もろバトルロワイアルの影響ですね…。

今作は選択肢のないノベルゲームであり、文章を読み進めるだけで進行していく作品である。一つの章を読み終えると次の章が解禁される。全部で四つの章がありそれぞれの章はパラレルワールド。つまり実質四つのルートがあって順々にそれを見ていく感じね。

このゲーム最大の特徴にしてちょっとした問題点にもなっているのがBETシステム。プレイヤーはゲーム開始時にチップを与えられ、好きな登場人物にBETすることができる。ゲーム終了時にチップを賭けた人物が生き残っていたらコインをゲット!得られたコインはCGなどと交換できる、というシステム。

登場人物のオッズは常に変動していて、基本的には女性や子供は高め、成人男性など強そうな人は低め、という調整にはなっているんだけど、例えばその人物が死にかけたりするとオッズが爆上がりする。賭ける人物だけじゃなくて賭けるタイミングも重要というわけね。またオッズを見るだけでも今誰が安定しているか、誰が死にかけているか、がわかるという便利な機能でもある。

作品中のデスゲームには鑑賞しながらギャンブルを楽しんでいる観客が存在する。その観客になりきってデスゲームを楽しめるという斬新なシステム!なんだけど…。

 

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真エンディングを見ようとしたときのちょっとした罠にもなっている。一度真END到達に失敗するとそのセーブデータでは二度と到達不可、初期化する必要があるというシビアな仕様である。

ネタバレですが一応詳細な仕様「BETシステムを使用した時点で真END到達不可。真ENDに到達するためにはBETシステムを確認した上で使わないという選択をする必要がある。(真END到達時点でCG等は解禁される。)逆に言うと真END到達不可時に見られるBAD ENDを拝むためにはBETシステムの使用が不可欠。BAD ENDも内容的にはなかなか面白いため、初見時はBETを楽しむのも一興かと思います。

ちょっと初見殺し的なんだけど、他ではなかなか見ない面白いシステムだと思いますね。

 

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仕掛け付きの首輪が作動すると施設の警備システムが作動し、何が何でも対象者を殺害する。首輪を解除するためには各々に課せられた解除条件を満たす必要があるのだ。

各自の持つPDAはトランプのナンバーになぞらえられており、解除条件は全員バラバラ。条件は「指定されたチェックポイントを通過する」などの比較的無害なものから「三名以上の殺害」などの不穏なものまで様々。達成できないとゲーム終了時に首輪が作動し死が待っている。

ちなみに主人公、御剣総一の条件は「QのPDAの所持者を殺害する」というもの…なんだけど、人を殺したくない総一くんは達成する気0。どうせ死ぬということを逆手にとって全力で他人を守ったり特攻作戦をかましたりと結構めちゃくちゃをやるので楽しい。同人版のタイトル「キラークイーン」はこの主人公の条件にかかってるわけね。

PDAはプレイヤーそれぞれが持つ13台の他に「ジョーカー」のPDAが1台ランダムに配られ計14台存在。ジョーカーは他のPDAに化けることができる特殊なPDAで、一部プレイヤーの解除条件にジョーカーが関わるものが含まれている。

戦闘禁止エリアが存在し、ここで戦闘(というか攻撃行動)を取っても首輪が作動して死ぬ。戦闘禁止エリアは施設内に点在しており休憩をとることができるのだが…ここにもちょっとした罠がある。またゲーム開始6時間は施設全域が戦闘禁止エリアに指定されているので、他プレイヤーと安全に交流することができる。後々殺しあうことになるけどな!

進入禁止エリアというものも存在し、ここに侵入すると首輪が作動して(ry。施設の外はもちろんのこと、施設内であっても階下から徐々に進入禁止になるのでプレイヤー達は上へ上へと昇っていくしかないという仕掛け。

スタート地点の1階は落ちてる武器も鉄パイプ程度のものなんだけど2階ではサバイバルナイフやハンドガンなど。最上階の6階ともなると軍用兵器など人一人が使うには破滅的すぎるブツがゴロゴロ転がってる魔境と化し、ゲームも終盤に向かうほど地獄の様相になっていく。

早く昇った人のほうが単純に有利なほか、階段付近が絶好の待ち伏せポイントと化しており、階層が上がるにつれて犠牲者がもりもり増えていく。

 

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突然エクストラゲームが開始されることがある。(だいたい運営さんの都合。)

急な新ルールの追加で思わぬ死者が出たりだいたい酷いことになる。おのれ運営!

その他のルールとしては、プレイヤー側になんのメリットもないように思えるデスゲームだけど一応生き残った場合には20億円もの賞金が出る。しかしこの賞金は生き残った者で山分けになるため、勝利条件が競合してない相手も殺したほうが得、となり疑心暗鬼の種になってしまう。

 

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とこのようにデスゲーム作品として非常に設定が練られている本作なんだけど、ヒロインと主人公との関係性、主人公の精神性についての描写も魅力的。

主人公のある種自殺願望的な犠牲精神は序盤からずっと描写されるんだけど、その理由もちゃんと明かされるし納得ができるもので良かった。弱いが故に強い、強いが故に脆い、アンバランスな存在であり、ある意味こいつがデスゲームにおけるジョーカーだ。

ヒロインとの関係もしっかり描かれるし甘々な感じで良い。デスゲームが魅力の作品だけどむしろこっちが本懐じゃないかってくらい濃く描写される。まあもともとエロゲーだしね!

 

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デスゲームを彩るキャラクターも皆魅力的で良い。元軍人の高山とアウトローの手塚はかっこいいし長沢はクソガキだしヒロインはみんなかわいい。

キャラ格差のあるゲームで一部死体役みたいな人もいるんだけど(お前のことだぞ漆山権造)、みんな生き残るために必死に闘って、そして死んでいく。デスゲーム作品というのはある意味死ぬとこも見せ場なんですよね。

僕が一番好きなキャラクターは葉月のおじさんかな。ほんとに普通のおじさんなんだけど、落ち着いていて優しくて、人柄が伝わってきてすごく好きだ。でもデスゲームで優しいおじさんは生き残れないんですよ…。(優しくないおじさんが生き残れるとは言ってない。)

 

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デスゲーム作品として非常に面白い本作。ちょっと都合良すぎない!?って展開もちょいちょいあるけど、目前に死が迫った人間の生き足掻く強さ、ぶつかり合う信念、何を守り死んでいくか、と面白いデスゲームの要点を抑えてる名作だね。

ゲームに抗うデスゲーム作品「シークレットゲーム」おすすめですよ。

 

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続いて第二作「リベリオンズ」の感想をば。

リベリオンズはシークレットゲームの続編で同一世界観の作品である。

前作の登場人物は日本国内でほぼ無作為に集められたメンバーだったが、今回の参加者はほぼ全員が学生であり、また通ってる高校もみんな近いため近隣から集められてることがわかる。

プレイヤーは前作から1人増えて14人。ジョーカーが固有ナンバーに昇格した形ね。

前作においてはほとんど死体で登場してるようなオッサンもいたんだけど(お前のことだぞ漆山権造)、本作は群像劇的な作風がとられており、そういう噛ませ犬みたいな人のいない作品である。みんなが主人公だね。

本作では特定の主人公がいない(強いて言えば藤田修平だけど僕としてはこの作品は全員主人公だと言いたい!)都合上、デスゲーム中に様々なカップルが発生しては死んでいくという一大カップリング劇となっている。(好きなカップルが死に別れても挫けない。)

前作と同様に4つの章がありそれぞれ展開はパラレル。もしあのときアイツがああしていればどうなっていたかな…。という好奇心に対してしっかり応えてくれる作りになっているのが特徴。

 

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舞台が閉鎖的な施設であった前作と打って変わって今作のフィールドは屋外である。

前作の賛否両論ポイントであったBETシステムは今回はナシ。(個人的にはちょっと残念に思っている。今作でこそ楽しめそうなシステムなのに!)

前作同様プレイヤーには仕掛け付きの首輪が付けられ各々にPDAが配られている。屋外である都合上今回の首輪は爆発するタイプのやつである。

 

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PDAにはクリア条件の他に特殊効果が設定されている。「自身の死亡時周囲の人間の首輪を爆発させる」、「周囲のPDAの特殊効果を無効化する」など効果は様々。基本的に強力な効果であるほど射程距離が短いという特徴がある。(スタンドバトルかな?)

ジョーカーのPDAは他のPDAの特殊効果をコピーすることができ強力。また特殊ルール「キラークイーン」が発動したQのPDAは死亡した者の特殊効果を盗めるためもりもり強くなっていく。

…と、どちらかというとフィジカルで殴り合ってた前作と比べると能力バトル的な要素が強く、身体能力に劣る者もPDAの特殊効果で十分勝負ができるようになっている。

フィールド中には食料や武器など、物資が入った「キューブ」が埋められた地点が多数存在し、同様にばら撒かれている「チップ」をPDAで読むと場所がわかるようになっている。このチップの枚数がクリア条件になっているプレイヤーも存在する。

クリア条件は前作と比べると協力を促すようなものが多く、プレイヤー達はゲームクリアに向けて助け合うことになる。しかしこの作品はデスゲームである。そう簡単に終わるはずもなく…。

ある条件を満たすとゲームはセカンドステージに突入する。

 

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セカンドステージになるとプレイヤー全員のクリア条件が変更、加えてゲーム終了までのカウントダウンがスタートする。クリア条件の変更は単純により厳しい設定になる…ものならまだマシなほうで、基本的には条件が全くの逆になる。

例えば今作で一番主人公っぽさのある藤田修平のクリア条件は「素数ナンバーのプレイヤー全員のクリア条件を満たす」だったのがセカンドステージでは「素数ナンバーのプレイヤー全員の死亡」になる。つまりゲーム前半で協力させておいて後半では絶対に敵対することになるという悪魔のようなルールなのである。

またこのルールの特性上共存が絶対に不可能な人間が発生してくるのも特徴で、後半戦においては生存をかけた地獄のような闘いが繰り広げられる。

 

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まさしくカルネアデスの板の如く、生存枠が限られている最悪の椅子取りゲーム。未来ある若者たちが生きるために殺しあう、絶望的なデスゲーム作品が本作である。

 

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登場する武器は、破滅的な軍用兵器も登場していた前作と比べるとデフレしている印象で、良いとこサブマシンガン程度のものである。それでも酷いけど!

そのせいか近接武器の使い手が台頭してきた印象で、中でもチェーンソー使いのメイドさんである粕谷瞳さんは本作の最強キャラとして君臨している。

 

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メイドといえばチェーンソー!

 

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日本刀の使い手、蒔岡玲ちゃんも強キャラの一角である。(碌な画像なくてごめんな!)

 

という感じで前作と比べると外連味があるというのか、漫画っぽいバトル描写も本作の特徴である。

 

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キャラクターも魅力的で、暴力主義の黒河や快楽主義の大祐などトラブルメーカーや平和主義のまり子や結衣などゲームに立ち向かう死に様、生き様は様々。初音ちゃんも覚醒すると面白いし瞳さんもいろいろタガが外れてしまっている感じが好きだ。

大祐はゲス野郎だけどなんか好きなキャラクターだなぁ。倫理観と想像力が壊れた人間でデスゲームにはうってつけの人材だと思う。運営はよくこんな逸材を見つけてきたな…。一番は瞳さんですけどね!本当ですよ!

 

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ルールもよりパワーアップしてデスゲームとして洗練された本作。先の読めない展開も持ち味で最後まで油断ができない面白さ。おすすめです。

このゲームを否定せよ、反抗せよ。しかして、ありのままを受け入れよ。

 

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ということで「シークレットゲーム」と「リベリオンズ」の感想を書いていった。どっちも好きだけど、どちらかというとリベリオンズ派かな!ただ、だからこそ先にやるならシークレットゲームのほうが良いと僕は思う!良いデスゲームライフを!

それではまた、次のゲームで!

 

1620円、プレイ時間約30時間

プレイした日2020/04/16~2020/04/29

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1620円、プレイ時間約40時間

プレイした日2020/05/04~2020/05/12

store-jp.nintendo.com

「ダンジョンウォーフェア」紹介

デーモンに栄光あれ!

 

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ダンジョンウォーフェアとは目と耳に心地よいTD(タワーディフェンス)の名作タイトルである。

タワーディフェンスリアルタイムストラテジーの一種で、キャラクターやトラップを配置して拠点を守るジャンルのゲームね。僕は東方二次創作ゲームの「ぱちゅコン」にハマったくらいしか経験がなかったんだけど、このゲームもかなりの中毒性で夢中になってしまった。気付いたら時間が吹き飛んでるタイプのゲーム。危険、危険ですよ!

 

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スタンダードなタワーディフェンスの本作。ダンジョンの主となって、迫りくる冒険者の群れを血祭りにあげていくのだ。

とにかく敵の物量がやばい。この冒険者の軍団をトラップで溶かしていくのがとにかく気持ちいいゲーム。

矢を放つダートトラップ、下から突き刺すスパイクトラップはもちろん、穴に突き落としたり電撃を放ったりデーモンを召喚したりやりたい放題できる。

トラップの組み合わせを考えるのが楽しく、例えば僕のお気に入りはダートトラップを育ててノックバック効果を付与し、スライム床で足を奪って進めなくさせる絶対鉄壁戦法とかね。自分だけの組み合わせを探そう。

特に重要なトラップが「バリケード」。道を塞ぐことで敵の通行路を一本化するために使うのが基本なんだけど、地形によっては所謂ジャグリング(道を塞いだり戻したりして敵を行ったり来たりさせるテクニック)に使えて有用。またバリケードを配置する際に下にいる敵を全員プチっと潰せるのも非常に気持ちが良い。ギリギリまで引き付けて沢山潰そう。

 

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ステージクリアしたらボナースを貰って次のステージへ。(ボナースって何)40くらいステージがあるのでボリュームは十分でたっぷり楽しめるぞ。

ただこのゲーム、終盤になると難易度がかなり上がるので詰まってしまうこともある。というのも獲得経験値の仕様が「ハイスコア-過去のハイスコア」、つまりスコアの更新分しか経験値にならないため、稼げる経験値に限りがあるのだ。

そういうときに役立つのが「ルーン」システム。敵が強くなる、ライフが1になるなど所謂縛りプレイなんだけど、これを使うとスコアに倍率補正がかかる。つまり縛りプレイ状態で序盤のステージをクリアすることで経験値を稼げるようになっている。もちろん歯ごたえを求めて縛りながら戦っていくことも可能。縛れば縛るほど強くなれる!強くなればなるほどよりきつい縛りに挑める!という絶妙のバランスがこのゲームを面白くさせている。強くなるほど強くなれるぞ(?)。

 

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肉汁の流がれ連続殺害!などよくわからないコンボ名が表示されるのもなんだか楽しい。ジューシィ…。

 

とにかく快感の塊のようなゲームで、敵が溶けると脳も溶けていく。

定期的にバゲーンしてるタイトルでもあるので見かけたら買っておくと吉。ボナースを得られるぞ。おすすめ。

 

990円、プレイ時間約40時間

プレイした日2021/05/06~2021/06/16

store-jp.nintendo.com