十九時十分をお知らせいたします

遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「ぷちっとクラスター」紹介

対戦が熱い!

 

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ぷちっとクラスターとは二人対戦形式のアクションパズルゲームである。

非常にカジュアルな作りで遊びやすくキャラもかわいい。(僕はミウちゃんがすきです。)サクッと遊べる対戦ゲームとしておすすめの作品である。

 

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二人対戦ゲームなんだけどストーリーモードもある。

平和な魔法の国で人のニセモノが大量発生!事件を解決させるのだ!というお話。

全部で5(+1)キャラ分のストーリーがありそれぞれ違った展開になる。といっても基本的には悪くない人と勘違いバトルになるか2Pカラーのニセモノ軍団とバトルになるかで展開するのであんまり代わり映えはしないかな。好きなキャラを選ぼう!

1ストーリーはそんなに長くなくサクッと終わるので対人戦の前の練習にも良いかと思う。

 

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落ちものというよりはトランプのスピードに近いゲーム性。操作はとても簡単で、列の上に色のカードをガンガン置いていくだけ!オセロのように同じ色のカードで他の色のカードを挟めば色が変わって相手にダメージを送れる。先に敵の体力を削り切ったほうが勝ちのダメージレースである。

一つの列を全部同じ色にするフラッシュを成立させるか、列が一番下に落ちると列がリセットされる。

フラッシュを成立させると、シャドウというお邪魔を相手の同じ列に送ることができる。シャドウは色の確認をすることができず、シャドウの上に置いたカードもシャドウになるという特性がある。解除するためにはシャドウを同じ色のカードで挟む必要がある。

このお邪魔がほんとに邪魔で、いいところでシャドウに割り込まれてプランが総崩れすることもままある。またシャドウを解除しても余計なカードが残るからフラッシュが遠くなるし列落としペナルティも受けやすくなる。

相手にシャドウを送れば送るほど相手が送ってくるシャドウが減るわけだからフラッシュは攻防一体の技といえる。

ワンコンボ中に全列でフラッシュを成立させるとオールフラッシュとなりより強力。相手の全列にシャドウを送り込むことができるので大幅に手を遅らせることができる。

カードをガンガン揃えてフラッシュ!シャドウを送り込んで妨害合戦!というシンプルながら楽しい駆け引きのあるゲームである。

 

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ミウ勝利時のうねうね体操すき。

 

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シンプルながら熱い駆け引きが楽しめるゲーム。ルールも操作も単純で誰でも覚えやすい、カジュアル対戦ゲームとしておすすめの一本。ぷちっとクラスターはいいぞ。

 

500円、プレイ時間約5時間

プレイした日2020/04/03~2020/04/20

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「ドラゴンズレアトリロジー」紹介

古の死にゲー!

 

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ドラゴンズレアトリロジーとはLDゲームの名作、ドラゴンズレアシリーズ二作と関連作であるスペースエースのリマスタータイトルである。

LD(レーザーディスク)ゲームとは、出力されたムービーをみて、タイミングよくボタンを押して進行していくジャンルのゲームね。タイムギャルなんかが有名かな。(僕はまだやったことないですが…。)

ムービーゲーである性質上、当時としては非常に美麗なグラフィックを実現できたのが特徴。本作においてはアニメーションのみをゆっくり鑑賞できるモードも搭載されているので、遊んで楽しい観るのも楽しい非常にお得なゲームになっている。

ゲーム性としては今でいうとQTEゲーに近い。方向入力ボタンやアクションボタンを適切なタイミングで素早く入力することが求められ、ミスると基本的に即死する。何度も繰り返しプレイしてタイミングを覚える死に覚えゲーの趣きがあるね。僕は三作品クリアするまでに、アーケード筐体だったら数万円溶かせるくらいの回数死にました。多分切れてた。いやーいい時代になりましたね!

 

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一作目「ドラゴンズレアⅠ」はFC移植版が何故か有名なので(なんでだろうね?)名前だけなら聞いたことある!って人も多いかと思う。ちなみに全然別ゲーです。

ドラゴンに誘拐されたダフネ姫を救出するために、勇敢な騎士ダークが単身ドラゴンの根城に乗り込む!という王道ストーリーの本作。実際主人公が尋常じゃないハイペースで死にまくるので、こんなところに乗り込むとか蛮勇にもほどがあるだろ!ってなった。

とにかくアニメーションの出来が凄まじい。よく動くし、ゲームとして遊んでもらうことを前提とした画面構成や間の取り方がされていて、よく考えられていることがわかる。アニメの続きが見たい!という気持ちがプレイヤーのモチベーションにも繋がっているし見事というしかない。このアニメだけでも是非観てみてほしいね。

このゲームの製作に関わった人へのインタビュー動画も収録されている。制作時の苦労や当時の子供たちの反応など当時の雰囲気が伝わって良かったね。(一体どれほどの数の子供が財布の中身を溶かしたのか…。でもクリアまでちゃんと遊んでもらえるように作ろうとしてたのは伝わってきたなぁ。)

 

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文字通り死ぬほど見ることになる骨。

バカみたいにテンポが良いゲームなので、死んだ!よし次!また死んだ!と主人公の命をガンガン無駄遣いしていく感じになる。楽しい。死んで覚えて次に進む!何度だって諦めずに挑み続ける!難関を突破できたときの快感はたまらないものがある。死亡!努力!勝利!

画面下中央に配置されてるのは方向ボタンとアクションボタンを押すタイミングを教えてくれる便利なアシスト機能。一作目だけにこれがないとかなりわかりづらい場所も多いので割と必須。ずっとこのアシストを凝視する形になるのでアニメーションが見れず本末転倒な感じはあるけど、鑑賞機能があるので無問題。アニメは後でゆっくり眺めるのもアリでしょう。

アーケードモードだとシチュエーションが変わりまくって入力を覚えるどころじゃなくなるので、設定を変えてシーンごとに出題される形式にしたほうが遊びやすいと思う。

ちょっと一作目特有のイジワルさみたいなのはある気がするけど、一作目にして基本はほぼ完成していてちゃんと面白い。これはいいゲームだなぁ。

 

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二作目「ドラゴンズレアⅡタイムワープ」はドラゴンズレアⅠの続編。

一作目で結ばれたダークとダフネだが、ダフネが悪の魔法使いに攫われてしまう!ダークはダフネ救出のため、タイムマシンに乗り込み時空を超える冒険に出るのだ!というストーリー。ちなみに二人は物語開始時点で普通に結婚していて子供も大量にこしらえてます。

ゲームの基本は一緒だがゲーム性、アニメーションともにパワーアップしてる印象で、特にすげえ!とおもったのが死亡時アニメーションの種類が大幅増したところ。とにかくアホみたいに死にまくるゲームなので、死に方のバリエーションが多いとそれだけでもう楽しめる。死に芸。

 

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ゲーム性のパワーアップもなかなか。画面の方向指示がちゃんと毎回光るようになったので視認性が大幅に向上、かなり遊びやすくなった。1シーンが長めで難易度はむしろ上がってるんだけど、見やすくなったおかげでトントンくらいにはなってる。

一番の特徴は収集要素の追加。この作品はクリアするだけでは先に進めず、また最初のシーンに戻されてしまう。フラグアイテムを集める必要があるのだ。コマンド受付時にアイテムが表示されていることがあり、アイテムがある方向を入力すると入手。アイテムを全て入手するとラストバトルに進める!という構成。単純に入力速度ゲーだけでなく、画面をしっかり見てアイテムを見つける、という新しい遊びになっていてこれがⅡ特有の面白さかなぁと思う。

 

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ロケーションがドラゴンの根城だけだった前作に比べるとタイムワープの要素があるので、いろんなシチュエーションが楽しめて良かった。不思議の国のアリスのシーンがお気に入りかな。ラストシーンもすごく良かった。

難易度は三作品で一番高いけど、一番出来が良いのも本作だと思うなぁ。一押し。

 

三作目「スペースエース」は他二作と打って変わってSF世界観の作品。悪の親玉に幼児化ビームを撃たれた主人公エースは、子供の身体のまま相棒の美女キンバリーと共に悪に立ち向かう!という内容。あのタイムギャルにも影響を与えた(かもしれない)作品である。

ゲーム性はかねがね他二作と一緒…なんだけどこのゲーム、異常にテンポがいい。ストーリーも爆速テンポで進むからもうわけがわからねぇ。ボタン受付時間もなんか短い印象で初見殺しのオンパレード。いや他二作も初見殺しゲーなんだけどさ。ドラゴンズレアⅡも難しかったけどこっちも違う意味で難しい。

この作品の面白いところといえば主人公エースが要所要所で急に大人に戻るとこ。お前は突然マッチョマンかと。爆速テンポで敵をしばき倒すからもうほんとにめちゃくちゃ面白い。SF作品なんだけどこれだけでもうギャグ的な面白さになってる。

最後のオチも面白かった。あんまり重厚じゃなくてカラッとした面白さの作品だと思う。おすすめ。

 

ということでドラゴンズレアⅠ・Ⅱ、スペースエースの感想を書いてったけど、僕が一番好きなのはⅡかな。ゲーム性も一番なんだけどラストがもうね、最高なんですよ。

廃れてしまったジャンルの作品ではあるけど、今遊んでもちゃんと面白い名作だね。

三作品がセットになった「ドラゴンズレアトリロジー」、おすすめですよ。

 

2000円、プレイ時間約3時間

2020/12/24~2020/12/27

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「LiEat」紹介

詐欺師と嘘を食べる女の子の物語。

 

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LiEatとは詐欺師の男「レオ(偽名)」と嘘を食べるドラゴンの少女「エフィーナ」を主人公とした短編RPGである。フリーゲームとして公開されていた三作品を収録したコンシューマ版となる。

RPGとはいってもシステムは非常に簡素で、どちらかといえばテキストを読むのを楽しむADV的な手触りに感じた。パズル的な構成のところもあるね。一作品一時間くらいでさくっと遊べるので短編集という感じで楽しめる。

十分楽しめたけど…、シナリオは設定だけたくさんあってそれを活かしてない感じ…というのか、個人的には少しもやもやするところもあったかなぁ。

 

詐欺師の男レオは情報を売り買いするために各地を放浪していて、少女エフィーナはそれに同行している。各地で何やら事件が起こって、解決してまた次の街へ…。っていうのが基本的なストーリー。ちなみにレオは偽名なので毎作名前変わります。

エフィーナは種族ドラゴンで嘘を食べる能力を持つ。嘘を可視化してRPGスタイルで殴る!食べる!そして本当のことを聞き出すというのが基本の流れになる。嘘を食べて事件を解決するのだ。

 

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レオとエフィーナの関係、相棒とも恋愛関係ともまた違う、ただ互いのことを必要としあっている感じが結構好きかな。

三作品通して、エフィーナが精神的に少しずつ成長していく描写があるのが良かった。

 

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ヤマブキジムみたいな地形のパズル面もあるぞ!

 

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キャラがみんなかわいいしCGもたくさんあってしかもアニメーションするやつが多い。値段なりには楽しめたかな。キャラにピンときた人は是非。

 

980円、プレイ時間約3時間

プレイした日2021/06/18~2021/06/23

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「シルバー2425」紹介

バイアンサヤカ!

 

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シルバー2425とは、須田剛一氏が手掛けた伝説のアドベンチャーゲームシルバー事件」と「シルバー事件25区」のカップリング移植タイトルである。ハードボイルドでサイコなクライムサスペンスADVの名作である。

 

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まずは一作目、シルバー事件の感想から書いていきたいと思う。

感想を書く前に断っておくと僕はこのゲームのことを、大好きなんだけど実はよくわかっていない。というのもシナリオが不明瞭なままなんかよくわからないうちに終わってしまってなんじゃこりゃという感じのゲームなんだ。

でも雰囲気がほんとに好きな作品で、渋くてうらぶれた雰囲気がありつつもSFチックでサイコな感じもあって、それらが奇跡的なバランスで共存してリアルで不条理な世界観を構築してるやべーゲーム。舞台が1999年ということもあって世紀末の混迷というかままならない感じがあってそこもすごく好きだ。

万人受けする作品では決してないんだけど、ナイフで木を削ることのように、プリミティブな刺激を与えてくれるゲームだと思う。

 

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かつて「シルバー事件」を起こした伝説の犯罪者「ウエハラカムイ」が精神病院を脱走。公安特殊部隊に所属する主人公は、後に「凶悪犯罪課」に配属されたりなんだりしつつカムイを追い、後にカムイの、そして自らの出生の謎にも迫っていく…。というストーリー。「24区」という架空の都市が舞台ね。

【Transmitter】は主人公視点、【Placebo】はジャーナリスト「モリシマトキオ」の視点、と表から裏から事件を紐解いていく。

主人公には名前を設定できるんだけど、専ら「デカチン」のあだ名で呼ばれることになる。(チンチラみたいな刑事のため。)よろしくなデカチン!

 

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凶犯課の同僚の皆さん。みんな渋くてかっこいいんだけど一番好きなのはスミオくんかな。ナカさんも結構変態で好きです。

凶犯課は警察組織でありながら犯罪者の即時処刑「処分」を許されてる殺し屋集団のようなぶっ飛んだ存在である。

 

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Placebo】の主人公「モリシマトキオ」はちょっとダーティなところのある野郎で好みが分かれるとこなんだけど、コイツだからこそ迫れる裏の物語がある。ペットの亀を溺愛していたり人間臭さがあって好きなキャラだな。基本的に家でパソコンいじってるだけなのに一番真実に迫る変な役回りである。

 

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基本的にプレイヤーを弄ぶようなところの多いゲームなんだけど、一番困惑したのは入団試験のシーンで、クイズを100問くらいいきなり出題される。クイズの正解不正解はシナリオに全く影響しないとはいえなんじゃこりゃってなるよ!

あと暗号入力のシーンね。

 

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面倒くさすぎる…。

終似たような地形の塔十本を全部探索させられるシーンもなかなかキツかった。

そういう面倒くさいところも含めて演出になってるのがこのゲームの特殊性で一概に悪いとは言い切れないんだけど、それでも面倒くさいよ!

 

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総じて不思議な魅力のあるゲーム。変わり種のADVを求めてる人にはピッタリの作品といえる。ぶっ飛んでるのに不思議なリアリティが共存し、ハードボイルドでいかれた世界観を構築している。

終盤の展開はいかれてんのか!?としか言いようがないレベルでガンガン人が死ぬし、話も抽象的でわけがわからなくなっていく。しかしその中にあっても独自の美学が常にあって、否が応でも物語に引き込まれていく。…いやこれ物語か?これほんとにゲームなの?なんだこれ。わからないけどとにかく面白い。前衛芸術みたいなもんだね。おすすめ。

 

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シルバー事件25区も収録。携帯アプリとして配信されていた幻のタイトルである。

理想管理社会「25区」では警察組織、凶悪犯罪課や郵政事業組織、地域調整課の暗躍により表向きには平和が保たれていた。しかしタワーマンションで起こった一件の殺人事件を皮切りに、奇妙な事件が頻発するようになる…。というストーリー。

地域調整課は地域環境の調整の名の下に犯罪者を抹殺する「調整」を行う殺し屋集団であり、凶犯課と対立している。ぶっ飛んでんな。

シロヤブ、クロヤナギら凶悪犯罪課の活躍を描いた【Correctness】、ツキ、オオサトら地域調整課の活躍を描いた【Matchmaker】、第三勢力、モリシマトキオの視点から描いた【Placebo】の三篇からなる。凶犯課、調整課の2勢力にモリシマさんを加えた3つの視点からなる立体的な物語構成が面白い。

 

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25区の「命が軽い街」感が最高。ガンガン人が死ぬし、登場人物みんないかれてる。

主人公のシロヤブくん(ジャブロー)もなかなかのいかれ具合で好きなキャラだ。中盤に覚醒してハゲになるとこで爆笑してしまった。

 

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「飢えてる」ところが魅力なんだよなジャブロー

 

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キララちゃん出番は少ないけどかわいいからすき。

 

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プレイヤーを挑発するようなふざけたUIもなんか一周回って好き。アルファベットの入力画面、上の多面ダイスみたいなやつですよ!打ちにくいったらありゃしない。でもなんかこの弄ばれてる感じがだんだんクセになってくるんだよなぁ。

 

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イジワルな(というか面倒くさい)謎解きも多い印象で、なかなか思い通りにいかないゲーム。しかしこのままならなさが魅力でもあるんだな。この辺は前作にも共通しているね。めちゃくちゃトイレまでが長いコンビニは笑った。

 

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追加エピソード【YUKI】では駅のホームに現れる亡霊に悩まされる女子高生「ユキ」とモリシマトキオの物語が描かれる。一般人視点だとめちゃくちゃ不審だなモリシマさん…!独立したお話だけどなんか重要設定をさらっと出してくるから困る。スラッシュの正体とか急に言うなよな!

最終章【black out】ではまさかのゴリ押しマルチエンドを採用。100通りのエンディングからお好みのエンディングを選ぶのだ。過去を殺せ。日常を殺せ。ネットを殺せ。

 

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25区、登場人物みんないかれてるけど、それ故に究極的に人間臭くて魅力的。物語もクリフハンガー式に続きが気になる構成で一気読みしてしまった。25区もおすすめですよ。

 

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シルバー事件」、「25区」、二つの作品がセットになったシルバー2425。

意味が分からなくても面白い、独自の美学に溢れたクライムサスペンスADV。

感じてください。

 

6578円、プレイ時間約30時間

プレイした日2021/02/19~2021/03/16

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「ビーチバレーガールしずく」シリーズ三部作紹介

えっっっっっちすぎる

 

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ビーチバレーガールしずくとはG-MODEが携帯アプリとして展開していたお手軽操作のビーチバレーゲームシリーズである。現在はG-MODEアーカイブスで遊べる。

今回はビーチバレーガールしずく1・2・3と派生作の萌えスロビーチのしずくを紹介していきたいと思います。

 

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第一作「ビーチバレーガールしずく」は簡単操作のビーチバレーゲーム。この時点でシリーズの雰囲気やゲーム性はほぼ完成している。あと日焼けへのこだわりがすごい。

主人公「浅霧しずく」は親友の「水無瀬はるな」と共にビーチバレー日本一を目指し大会を勝ち上がっていく!というストーリー。日本全国の強豪に挑め!

コメディタッチのシナリオでゆるーい展開だけど、ビーチバレーの勝負中はみんな真剣でかっこいい。

携帯アプリということもあり操作が本当にカジュアルで遊びやすい。自キャラはある程度自動で動いてくれるのでボールをはじくタイミングに集中できる作りになっている。

第一作ということでテンポがやや良くないところもあるけど、後の作品では改善されていくぞ。

 

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登場キャラクターは全員女の子。あとみんなかわいい。僕のお気に入りは忍者系女子の群雲カスミちゃんです。ドロン!

 

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倒したチームの水着に着替えることもできる。ストーリークリア後はスク水が解禁されるぞ!後のシリーズでもスク水の入手はクリア後。多分G-MODE的にスク水は伝説のアイテムみたいな扱いなんだと思う。

 

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第二作「ビーチバレーガールしずく2飛翔編」は1の正統進化といえる作品。

1で全国制覇したしずくとはるなは世界遠征へ!今度は各国の強豪と戦うのだ!スケールアップしたストーリーもいいけどこの作品はしずくとはるなの友情にも焦点が当てられており、この作品でしずくとはるなのバディ物語には一旦区切りがつく。

画面の上下スクロールで上に行ったボールを視認しやすくなり遊びやすさが向上。倒したチームの必殺技を覚えて使えるようにもなった。一定時間行動不能系の必殺技は敵味方問わず強すぎな気がするけど便利だから活用していこう。
今作から成績に応じてストーリーが少し分岐するようになった。僕はへっぽこプレイだったので全分岐を拝んではないけど、やりこみ勢には良い要素だと思う。

 

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相変わらず女の子はかわいい。ハナコちゃんすき。

 

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歌詞つきエンディングだ!(ボーカルはないよ)
走るエンディングは名作の法則。

 

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第三作「ビーチバレーガールしずく3世界大会編」はシリーズ最高傑作!この作品だけ軽くつまむのも全然アリだと思いますよ!

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しずく(小学生)とはるな(小学生)による紹介になってんだかなってないんだかよくわからないシリーズ紹介も収録でシリーズ初心者にも優しい。またチュートリアルが充実しているのも本作の特徴で、「それ一作目のときに教えてよー!」となった。まあユーザーフレンドリーな作品で良いなってことで…。

後輩「神島鈴」と新たなバディを組んだしずくは世界大会出場を目指す。しかし洗脳されたかつてのライバル達が行く手を阻む。ビーチバレーバトルで洗脳を解くのだ!しずく達は果たして世界大会に出場できるのか、そして謎の黒幕の正体とは…!というストーリー。新キャラは多くなく、過去作キャラ総出演のお祭り的作品です。

 

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そして一番衝撃的なのがこれ。着替え時にキャラが水着を脱ぐようになった。エロすぎるでしょ!なんと全キャラ分用意されているので必見。

 

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派生作「萌えスロ☆ビーチのしずく」はしずくシリーズのキャラクターを使ったスロット作品。しずくとはるながディーラーとして出演しているぞ。しずくは大当たり演出、はるなはチュートリアルで登場する。

 

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お馴染みのお着替えも健在。いやエロすぎるでしょ!

 

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これがスロット画面。スロットとは言うけど9つの面が別々に回るし縦にも揃うからビンゴっぽい感じ。

数字の役が出るとジャックポットに蓄積されていく。ジャックポットが3・5・7の倍数になったときそれぞれ特殊効果が発生する。特に7の特殊効果が強力で、スロットをホールドすることができる。例えば7が出たらホールドして揃うのを狙うとか、揃った部分をホールドしてもう一回揃わせるとかできる。大当たりを狙うか小さく勝つかはあなた次第!

3・5・7が全て点灯する105の倍数は最強で、なんと5回もホールドを続けられる。7を揃えて、それをホールド!多重ビンゴでさらにうまい!と非常に気持ちがいいゲームとなっている。

 

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誰でも楽しく遊べるカジュアルバレーゲーム!女の子もかわいい!随所(主に水着と日焼け)にこだわりが光る名作!ビーチバレーガールしずく、良いですよ。僕的には3が一番おすすめです。バレーもいいけど萌えスロもよろしく!

 

500円、プレイ時間約1時間

プレイした日2021/08/02~2021/08/08

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500円、プレイ時間約1時間

プレイした日2021/08/08~2021/08/12

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500円、プレイ時間約1時間

プレイした日2021/08/12

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500円、プレイ時間約5時間

プレイした日2021/07/29~2021/08/01

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「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女」紹介

あゆみちゃんがかわいいんよ…。

 

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ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女(2021)は、ファミコンディスクシステムで展開されたファミコン探偵倶楽部シリーズのリメイク作品。

古典的な総当たり式ADVの触り心地はそのままにグラフィックを一新、懐かしくも新しい風合いの作品である。

僕が買ったのは二本セットのパッケージ版。旧作は未プレイで今回が初見、レトロな手触りながらも魅せるところはきっちり魅せるシナリオは今見ても面白く楽しめた。うしろに立つ少女が特に面白かったかな。

 

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消えた後継者の感想から。

崖から落ちて記憶喪失になった主人公は、自身が空木探偵事務所の探偵で、綾城家当主、綾城キクの死について調査中であったことを知り、調査を再開する。というストーリー。

プレイ感覚はとにかくレトロかつオーソドックスで、聞き込み!調べる!現場百回!という感じのゲーム。総当たりが前提の地道な情報収集やフラグ立てを楽しめるかどうかがキモかな。

不気味な伝承の残る村で、金持ちの一族がいて、探偵がやってきて、連続殺人が発生して…、とシナリオもコッテコテのやつが楽しめる。最高。それでいて意外性のあるギミックもあり楽しめた。今まで生きてきてこの作品のネタバレを踏まずにいられたことに感謝したいな。

時代設定は1988年(オリジナル発売年)頃と思われ、小物などそこかしこにレトロな雰囲気を漂わせている。オリジナル版時点では現代設定だったものが30年以上の時を経て時代を感じる表現となり一つの個性になってるのは面白いね。

総評としては古典的な総当たりの楽しさと全体的な雰囲気作りの上手さが合わさって質の良いADVに仕上がってる印象かな。ただやっぱり古さはあるのでそういうとこも含めて楽しめる人向け。

 

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熊田先生はほんとにいいキャラしてる。本作の癒しでありある意味ヒロイン。

 

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本ヒロインのあゆみちゃんもかわいいぞ。皆口裕子さんの声がすごくいいね。

 

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続いてうしろに立つ少女の感想。

うしろに立つ少女は前作と打って変わって学園ホラーの趣きがある作品で、消えた後継者の前日譚にあたる。

 

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空木探偵事務所の探偵助手となった主人公は丑美津高校の女生徒が死亡した事件を調査する。調査を進めるうち、校内で噂される「うしろの少女」の怪談、また時効寸前の15年前の事件に行き当たり…。というストーリー。

前作に比べ恐怖演出が強化されており、ホラー的要素の強い作風となっている。またうしろの少女によって繋がる15年前と現在の事件は奇妙なシンクロニシティを見せ、恐怖感を加速させている。

前作同様にプレイ感覚はオーソドックス。総当たりで聞き込みして調べるゲームだね。ゲーム性は変わらないけど本作のほうがフラグ管理が複雑でなくやや遊びやすい印象かな。

学園ホラーな雰囲気も最高。じわじわ恐怖心を掻き立てていくシナリオがすごく良いしラストのインパクトも鮮烈だった。学園が舞台だからこその現実と地続きの感覚が多分あって、それ故の怖さというのがあるんだな。

 

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消えた後継者では結局登場しなかった空木先生。くっそ怪しい。

 

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くっ…。

このゲームモブキャラが妙にかわいいんだよなぁ…。

 

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キャラクターだと一番好きなのはやっぱりヒトミちゃんかな。おバカだけどいいやつ。

 

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前日譚なので消えた後継者に続く感じで終わる。ここから前作のあのラストに繋がっていくんだなぁ。

 

プレイ感覚はあえて変えずオリジナルの良さはそのままグラフィックを一新した良リメイク。一作遊んでいるともう一作に名前を引き継げる要素もあるし、二本でセットな作品かなぁ。レトロでもめげない、探偵もののADV大好きな人におすすめしたい二本。

 

4378円、プレイ時間約10時間

プレイした日2021/05/14~2021/05/29

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4378円、プレイ時間約10時間

プレイした日2021/05/29~2021/06/19

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「EVE burst error R」紹介

勘というのはな、演繹と経験と理屈に裏付けされたものなんだ。

 

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EVE burst error RとはEVEシリーズ第一作burst errorのリマスター作品であり、マルチサイトシステムを採用したコマンド選択式アドベンチャーゲームである。

EVEシリーズの名前は知ってたけど完全に初見、世代でもないんだけど、はちゃめちゃに面白くてはまってしまった。古さを感じる部分もあるけど、全然今でも通用する名作だと思うわ。リマスターにあたってヒント機能など遊びやすくなってるとこが多々あって、フル活用させてもらった。

 

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古の起動音!

 

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ゲーム進行はオーソドックスな総当たり式によるコマンド選択式ADVで、最大の特徴は「天城小次郎」「法条まりな」のW主人公制からなるマルチサイトシステム。二人の主人公、二つのシナリオが二重螺旋的に絡み合い、複雑なシナリオを紡いでいく。

二人の主人公はいつでも切り替え(ザッピング)可能で、一方のシナリオが詰まったときはもう一方のシナリオを進めることで道が拓ける。

オリジナルでは切り替えのタイミングが判りづらいという問題があったみたいなんだけど、リマスターでは片方が手詰まりになったらすぐ判るようになってるから非常に遊びやすかった。ヒント機能も充実で迷子にもならない!いい時代になりましたね!

 

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一番「すげえ!」ってなったのがW主人公が共闘するハッキングのシーン。マルチサイトシステムを駆使して主人公を切り替えながらセキュリティを突破していくのはテンション上がった。このシーンはBGMもめちゃくちゃかっこいい。

 

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総当たり式ADVにはやっぱり古臭さがついてまわってしまうんだけども、この作品はそこもきっちり面白さに昇華している印象で良かった。というのもこのゲーム、あらゆる選択肢で徹底してボケのコマンドが用意されているのだ。いちいちふざけ倒せるのが面白く、プレイヤーはむしろ率先して総当たりしたくなる仕組みになってる。シナリオもすっごく良いゲームなんだけど、一番大好きなのはこういうとこだなぁ。

ちょっとオゲレツなところもあってこの辺も古さを感じてしまうんだけど、でもこのゲームでプレイヤーをクリアまで引っ張っていってくれるのはギャグのパワーだよなと思う。

 

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ヒゲのキャラが出ると絶対ヒゲをむしる選択肢が出るのおかしいでしょ!主な被害者は鈴木さんと本部長。

 

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そしてやっぱり最高なのは主人公の片割れ、天城小次郎のキャラクターかな。飄々と掴みどころがなく女癖も悪いけど、喧嘩はバカ強いし読みは冴えてるしで主人公としてのスペックは非常に高い。ラッキースケベも多いしね。イカサマはするわ目的の為なら法律は無視するわやりたい放題なんだけどそこもダーティな魅力といえよう。まあボケ選択肢を選び続けるとただの変な人になってしまうんだけどね!二枚目にも三枚目にもなり得る面白いキャラクターである。

 

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ラッキースケベシーンなんだけど効果音で笑ってしまった。ズキューン!

 

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シナリオも非常に良かった。複雑に絡み合う二つの物語、謎の殺人者テラー、ラストに向けて少しずつ盛り上がっていく展開からの余韻の残るラストシーン。最高だった。

不変にして普遍の良さがある作品。古典になっていくのかもしれないけれど、遊んでこそ価値のある、まだまだもってエネルギッシュな作品だと思う。忘れたころにまた遊びたいね。おすすめ。

 

2980円、プレイ時間約30時間

プレイした日2021/04/17~2021/05/12

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