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遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

シークレットゲームシリーズ感想

このゲームを否定せよ、反抗せよ。しかして、ありのままを受け入れよ。

 

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シークレットゲームシリーズとはアダルトゲームブランドFRATが制作したデスゲームノベルADV作品である。

今回は「シークレットゲーム」及び続編の「リベリオンズ」の感想を書いていこうかと思う。遊んだのはどっちも全年齢版ね。

 

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まずは第一作「シークレットゲーム」の感想から。

13人の男女が閉鎖された施設に閉じ込められた。全員に仕掛け付きの首輪がつけられ、各自PDA(携帯端末)を持たされている。そして突如デスゲームの開始が宣言される。13人は生き残りを懸けて死のゲームに身を投じていく…。というストーリー。もろバトルロワイアルの影響ですね…。

今作は選択肢のないノベルゲームであり、文章を読み進めるだけで進行していく作品である。一つの章を読み終えると次の章が解禁される。全部で四つの章がありそれぞれの章はパラレルワールド。つまり実質四つのルートがあって順々にそれを見ていく感じね。

このゲーム最大の特徴にしてちょっとした問題点にもなっているのがBETシステム。プレイヤーはゲーム開始時にチップを与えられ、好きな登場人物にBETすることができる。ゲーム終了時にチップを賭けた人物が生き残っていたらコインをゲット!得られたコインはCGなどと交換できる、というシステム。

登場人物のオッズは常に変動していて、基本的には女性や子供は高め、成人男性など強そうな人は低め、という調整にはなっているんだけど、例えばその人物が死にかけたりするとオッズが爆上がりする。賭ける人物だけじゃなくて賭けるタイミングも重要というわけね。またオッズを見るだけでも今誰が安定しているか、誰が死にかけているか、がわかるという便利な機能でもある。

作品中のデスゲームには鑑賞しながらギャンブルを楽しんでいる観客が存在する。その観客になりきってデスゲームを楽しめるという斬新なシステム!なんだけど…。

 

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真エンディングを見ようとしたときのちょっとした罠にもなっている。一度真END到達に失敗するとそのセーブデータでは二度と到達不可、初期化する必要があるというシビアな仕様である。

ネタバレですが一応詳細な仕様「BETシステムを使用した時点で真END到達不可。真ENDに到達するためにはBETシステムを確認した上で使わないという選択をする必要がある。(真END到達時点でCG等は解禁される。)逆に言うと真END到達不可時に見られるBAD ENDを拝むためにはBETシステムの使用が不可欠。BAD ENDも内容的にはなかなか面白いため、初見時はBETを楽しむのも一興かと思います。

ちょっと初見殺し的なんだけど、他ではなかなか見ない面白いシステムだと思いますね。

 

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仕掛け付きの首輪が作動すると施設の警備システムが作動し、何が何でも対象者を殺害する。首輪を解除するためには各々に課せられた解除条件を満たす必要があるのだ。

各自の持つPDAはトランプのナンバーになぞらえられており、解除条件は全員バラバラ。条件は「指定されたチェックポイントを通過する」などの比較的無害なものから「三名以上の殺害」などの不穏なものまで様々。達成できないとゲーム終了時に首輪が作動し死が待っている。

ちなみに主人公、御剣総一の条件は「QのPDAの所持者を殺害する」というもの…なんだけど、人を殺したくない総一くんは達成する気0。どうせ死ぬということを逆手にとって全力で他人を守ったり特攻作戦をかましたりと結構めちゃくちゃをやるので楽しい。同人版のタイトル「キラークイーン」はこの主人公の条件にかかってるわけね。

PDAはプレイヤーそれぞれが持つ13台の他に「ジョーカー」のPDAが1台ランダムに配られ計14台存在。ジョーカーは他のPDAに化けることができる特殊なPDAで、一部プレイヤーの解除条件にジョーカーが関わるものが含まれている。

戦闘禁止エリアが存在し、ここで戦闘(というか攻撃行動)を取っても首輪が作動して死ぬ。戦闘禁止エリアは施設内に点在しており休憩をとることができるのだが…ここにもちょっとした罠がある。またゲーム開始6時間は施設全域が戦闘禁止エリアに指定されているので、他プレイヤーと安全に交流することができる。後々殺しあうことになるけどな!

進入禁止エリアというものも存在し、ここに侵入すると首輪が作動して(ry。施設の外はもちろんのこと、施設内であっても階下から徐々に進入禁止になるのでプレイヤー達は上へ上へと昇っていくしかないという仕掛け。

スタート地点の1階は落ちてる武器も鉄パイプ程度のものなんだけど2階ではサバイバルナイフやハンドガンなど。最上階の6階ともなると軍用兵器など人一人が使うには破滅的すぎるブツがゴロゴロ転がってる魔境と化し、ゲームも終盤に向かうほど地獄の様相になっていく。

早く昇った人のほうが単純に有利なほか、階段付近が絶好の待ち伏せポイントと化しており、階層が上がるにつれて犠牲者がもりもり増えていく。

 

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突然エクストラゲームが開始されることがある。(だいたい運営さんの都合。)

急な新ルールの追加で思わぬ死者が出たりだいたい酷いことになる。おのれ運営!

その他のルールとしては、プレイヤー側になんのメリットもないように思えるデスゲームだけど一応生き残った場合には20億円もの賞金が出る。しかしこの賞金は生き残った者で山分けになるため、勝利条件が競合してない相手も殺したほうが得、となり疑心暗鬼の種になってしまう。

 

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とこのようにデスゲーム作品として非常に設定が練られている本作なんだけど、ヒロインと主人公との関係性、主人公の精神性についての描写も魅力的。

主人公のある種自殺願望的な犠牲精神は序盤からずっと描写されるんだけど、その理由もちゃんと明かされるし納得ができるもので良かった。弱いが故に強い、強いが故に脆い、アンバランスな存在であり、ある意味こいつがデスゲームにおけるジョーカーだ。

ヒロインとの関係もしっかり描かれるし甘々な感じで良い。デスゲームが魅力の作品だけどむしろこっちが本懐じゃないかってくらい濃く描写される。まあもともとエロゲーだしね!

 

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デスゲームを彩るキャラクターも皆魅力的で良い。元軍人の高山とアウトローの手塚はかっこいいし長沢はクソガキだしヒロインはみんなかわいい。

キャラ格差のあるゲームで一部死体役みたいな人もいるんだけど(お前のことだぞ漆山権造)、みんな生き残るために必死に闘って、そして死んでいく。デスゲーム作品というのはある意味死ぬとこも見せ場なんですよね。

僕が一番好きなキャラクターは葉月のおじさんかな。ほんとに普通のおじさんなんだけど、落ち着いていて優しくて、人柄が伝わってきてすごく好きだ。でもデスゲームで優しいおじさんは生き残れないんですよ…。(優しくないおじさんが生き残れるとは言ってない。)

 

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デスゲーム作品として非常に面白い本作。ちょっと都合良すぎない!?って展開もちょいちょいあるけど、目前に死が迫った人間の生き足掻く強さ、ぶつかり合う信念、何を守り死んでいくか、と面白いデスゲームの要点を抑えてる名作だね。

ゲームに抗うデスゲーム作品「シークレットゲーム」おすすめですよ。

 

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続いて第二作「リベリオンズ」の感想をば。

リベリオンズはシークレットゲームの続編で同一世界観の作品である。

前作の登場人物は日本国内でほぼ無作為に集められたメンバーだったが、今回の参加者はほぼ全員が学生であり、また通ってる高校もみんな近いため近隣から集められてることがわかる。

プレイヤーは前作から1人増えて14人。ジョーカーが固有ナンバーに昇格した形ね。

前作においてはほとんど死体で登場してるようなオッサンもいたんだけど(お前のことだぞ漆山権造)、本作は群像劇的な作風がとられており、そういう噛ませ犬みたいな人のいない作品である。みんなが主人公だね。

本作では特定の主人公がいない(強いて言えば藤田修平だけど僕としてはこの作品は全員主人公だと言いたい!)都合上、デスゲーム中に様々なカップルが発生しては死んでいくという一大カップリング劇となっている。(好きなカップルが死に別れても挫けない。)

前作と同様に4つの章がありそれぞれ展開はパラレル。もしあのときアイツがああしていればどうなっていたかな…。という好奇心に対してしっかり応えてくれる作りになっているのが特徴。

 

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舞台が閉鎖的な施設であった前作と打って変わって今作のフィールドは屋外である。

前作の賛否両論ポイントであったBETシステムは今回はナシ。(個人的にはちょっと残念に思っている。今作でこそ楽しめそうなシステムなのに!)

前作同様プレイヤーには仕掛け付きの首輪が付けられ各々にPDAが配られている。屋外である都合上今回の首輪は爆発するタイプのやつである。

 

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PDAにはクリア条件の他に特殊効果が設定されている。「自身の死亡時周囲の人間の首輪を爆発させる」、「周囲のPDAの特殊効果を無効化する」など効果は様々。基本的に強力な効果であるほど射程距離が短いという特徴がある。(スタンドバトルかな?)

ジョーカーのPDAは他のPDAの特殊効果をコピーすることができ強力。また特殊ルール「キラークイーン」が発動したQのPDAは死亡した者の特殊効果を盗めるためもりもり強くなっていく。

…と、どちらかというとフィジカルで殴り合ってた前作と比べると能力バトル的な要素が強く、身体能力に劣る者もPDAの特殊効果で十分勝負ができるようになっている。

フィールド中には食料や武器など、物資が入った「キューブ」が埋められた地点が多数存在し、同様にばら撒かれている「チップ」をPDAで読むと場所がわかるようになっている。このチップの枚数がクリア条件になっているプレイヤーも存在する。

クリア条件は前作と比べると協力を促すようなものが多く、プレイヤー達はゲームクリアに向けて助け合うことになる。しかしこの作品はデスゲームである。そう簡単に終わるはずもなく…。

ある条件を満たすとゲームはセカンドステージに突入する。

 

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セカンドステージになるとプレイヤー全員のクリア条件が変更、加えてゲーム終了までのカウントダウンがスタートする。クリア条件の変更は単純により厳しい設定になる…ものならまだマシなほうで、基本的には条件が全くの逆になる。

例えば今作で一番主人公っぽさのある藤田修平のクリア条件は「素数ナンバーのプレイヤー全員のクリア条件を満たす」だったのがセカンドステージでは「素数ナンバーのプレイヤー全員の死亡」になる。つまりゲーム前半で協力させておいて後半では絶対に敵対することになるという悪魔のようなルールなのである。

またこのルールの特性上共存が絶対に不可能な人間が発生してくるのも特徴で、後半戦においては生存をかけた地獄のような闘いが繰り広げられる。

 

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まさしくカルネアデスの板の如く、生存枠が限られている最悪の椅子取りゲーム。未来ある若者たちが生きるために殺しあう、絶望的なデスゲーム作品が本作である。

 

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登場する武器は、破滅的な軍用兵器も登場していた前作と比べるとデフレしている印象で、良いとこサブマシンガン程度のものである。それでも酷いけど!

そのせいか近接武器の使い手が台頭してきた印象で、中でもチェーンソー使いのメイドさんである粕谷瞳さんは本作の最強キャラとして君臨している。

 

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メイドといえばチェーンソー!

 

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日本刀の使い手、蒔岡玲ちゃんも強キャラの一角である。(碌な画像なくてごめんな!)

 

という感じで前作と比べると外連味があるというのか、漫画っぽいバトル描写も本作の特徴である。

 

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キャラクターも魅力的で、暴力主義の黒河や快楽主義の大祐などトラブルメーカーや平和主義のまり子や結衣などゲームに立ち向かう死に様、生き様は様々。初音ちゃんも覚醒すると面白いし瞳さんもいろいろタガが外れてしまっている感じが好きだ。

大祐はゲス野郎だけどなんか好きなキャラクターだなぁ。倫理観と想像力が壊れた人間でデスゲームにはうってつけの人材だと思う。運営はよくこんな逸材を見つけてきたな…。一番は瞳さんですけどね!本当ですよ!

 

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ルールもよりパワーアップしてデスゲームとして洗練された本作。先の読めない展開も持ち味で最後まで油断ができない面白さ。おすすめです。

このゲームを否定せよ、反抗せよ。しかして、ありのままを受け入れよ。

 

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ということで「シークレットゲーム」と「リベリオンズ」の感想を書いていった。どっちも好きだけど、どちらかというとリベリオンズ派かな!ただ、だからこそ先にやるならシークレットゲームのほうが良いと僕は思う!良いデスゲームライフを!

それではまた、次のゲームで!

 

1620円、プレイ時間約30時間

プレイした日2020/04/16~2020/04/29

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1620円、プレイ時間約40時間

プレイした日2020/05/04~2020/05/12

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