十九時十分をお知らせいたします

遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「ドキドキ文芸部プラス!」紹介

やべーゲームを買ってしまった

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ドキドキ文芸部プラス!はフリーゲームで人気を博した恋愛シミュレーション…の皮を被ったサイコホラーゲーム、ドキドキ文芸部のCS版で、サイドストーリーが追加されている。

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登場キャラは全員18歳以上だから安心ですね!

 

登場人物は主人公(男性)と文芸部部員の女の子四名。しっかり者の部長のモニカにちょっとそそっかしい幼馴染のサヨリ、ハイファンタジー小説が好きで引っ込み思案のユリ、漫画大好きツンデレのナツキ。みんなかわいいのでお気に入りの子を見つけような!(僕はモニカが一番好きです。好きになっちゃうよあれは。モニカはTwitterもやってるからフォローしてあげような!)

 

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毎日帰宅後に詩を綴って部活でみんなに発表するというルーチンでゲームは進む。キャラごとに好きな単語があって、仲良くなりたい子の好みの詩を狙って作って親睦を深めるのだ。…というのが表面的な部分。この作品はサイコホラーゲームである。

 

まずもって主人公と四人の女の子以外はまっったく登場しない。学校と自宅以外のロケーションも存在しない。授業する描写もない。逆に言えば虚構であること、なにもないことの描写に説得力がある。なにもないがある。その空虚さにこそ根源的な怖さがある。

世界は唐突に終わりそしてまた始まる。世界は少しずつ狂っていく。狂気が蔓延し平穏はかき消える。終盤のそれは地獄としか形容できなかった。

しかしこのゲームは全体にホラー的文法で構成されながらも恋愛ゲームとしてちゃんと(?)遊べる。一プレイヤーとして彼女らを愛するまたは壊すことができる。あるいはその二つはイコールであるかもしれない…。

 

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CS版の追加要素であるサイドストーリーは部員四名の関係性の掘り下げ的な内容で、4C2の6編(前後編があるので12編)+1編とそれなりのボリューム。内容的には非常に平穏でハートウォーミングなお話であり、本編とのギャップで困惑すること必至。最初は「このゲームでそれやるかー?」という印象だったが全部読み終えた頃にはキャラクターへの愛着が急激に増している自分に気が付いた。そして本編が本編だけに噛めば噛むほどこころがくるしくなってくる。新手の攻撃ですよこれは

 

一発ネタ的なところもあるけど、その一発の重さに全てを懸けてる一点突破型、攻めのADVですね。おすすめ。

1980円、プレイ時間約5時間

プレイした日2021/10/07~2021/10/22

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