姫娘を土下座させるゲーム
魔神少女 -Chronicle 2D ACT-とはロックマン×グラディウス×女の子がいっぱいのアクションゲーム、魔神少女シリーズ第一作のリメイクである。見分け方としては絵師がHi-GO!さんのやつはリメイク前、絵師がぱにぱにさんのやつはリメイク後。
このゲームを作ったサークルさんは元々、東方幻弾章という東方二次創作ゲームを作っていて、魔神少女の第一作は幻弾章の商業リメイクのような側面もあったわけですね(ステージ構成なんかにも幻弾章の面影が残っている)。つまり今作はリメイクのリメイク!ブラッシュアップに次ぐブラッシュアップ!これは面白くないわけがない!
ちなみに本作の主人公であるジズーは幻弾章にも登場してる。要は東方オリキャラのようなものから商業作品の主人公に昇格してるわけで、なかなか変わった出自のキャラだと思う。
大まかなストーリーとしては、作中世界ビータスの創造神ジズーがなにやら下界がきな臭いのを嗅ぎつけて事件に関係ありそうな人を全員しばき倒す話です。シリーズ作品だいたいこれ。
ロックマンよろしく六人のボスから一人選んで出撃。全員しばき倒すとワイリーステージ的なやつがでる流れね。
敵を殴るとトレースという蝶の形をしたエネルギー的なやつを吐くので集めていくとゲージが溜まる。グラディウスよろしくゲージを使って自機を強化しながら進んでいくのだ。
ボス会話は東方のサツバツ感から衒学趣味を抜いた感じ…ってただサツバツとしてるだけじゃん。倒すとボスの攻撃をパクるラーニングすることができる。この辺もロックマンのノリ。
ステージをクリアしてもしなくても得たトレースを持ち帰ることができ、グロウパートで永続的な自機の強化を行える。何度でも挑戦すればいつかはボスを倒せるのだ。プレイヤーも少しずつ学習して強くなるから、自機とプレイヤーの強化のシンクロ感がなんとも心地よい作りになっている。
君も姫娘を土下座させよう。
ゲームをクリアするとシェガーの欠片が貰え、ショップとミニゲームが解禁される。
ショップではシェガーの欠片と交換で自機の強化オプションを解禁できる。オプションが解禁できればより強い状態でゲームを開始できるので、さらに上の難易度も目指していけるという設計。つまりショップによる長期的な強化、グロウパートによる中期的な強化、ゲージによる短期的な強化を繰り返す構造になっていて、自機を強化する快感をずっと得られるようになっている。つくづくよく考えられたゲームだと思う。
ミニゲームはシェガーの欠片を賭けて遊べるポーカーや反射神経ゲーのテキヨケランナー、めちゃくちゃ普通のブロック崩しも何故か収録と盛りだくさん。本編を周回するも良し、ミニゲームで稼ぐも良し、お好みの方法でシェガーの欠片を得られるようになっている。
魔神少女マンガ劇場より四コマ漫画とミニアニメも収録されている。
↓こっちでも読めるよ!(僕はビータスクリエイション編になってからあんまり読めてないですが…。)
良質なアクションでキャラもかわいい。ややストイックなところもある一作目だけどある意味では一番ゲームらしい、脳汁がドバドバ出る感じがある良い作品だと思う。2Dアクションすきすき人間におすすめ。
個人的には2が一番大好きなんだけどリメイクされないかなぁ…気長に待ってます。
770円、プレイ時間約15時間
プレイした日2019/10/24~2019/12/17 2021/05/17~2021/05/21