十九時十分をお知らせいたします

遊んだゲームの感想なんかを書き残していこうかと思っています

「アンリアルライフ」紹介

アンリアルと現実の狭間で。

 

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アンリアルライフは少女が信号機と旅をする謎解きアドベンチャーゲームである。繊細なタッチのドット絵と奇妙で優しく幻想的な世界観、綺麗に完結するシナリオと高い完成度を誇る作品。

 

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突然の飯テロがプレイヤーを襲う!

 

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PVの時点でもう僕の心はめちゃめちゃにされてしまった。

 

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主人公の少女「ハル」は記憶喪失。不思議な世界に迷い込んだハルは信号機AI「195」と出会い、協力し謎を解きながら、「先生」との記憶の断片を追って旅をする。

旅の中で出会う人々(?)は個性豊か。ペンギンの車掌さん、食堂を切り盛りしてるマリモ、メカニックのネズミや頭がキューブ状の人など奇妙な面々との奇妙な出会いの連続である。

登場人物、みんな好きなんだけど僕の中で一番は195かな。お茶目で感情表現豊かで優しいやつです。信号に表情ってあるんだね。

 

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ハルちゃんはサイコメトラーでありモノの記憶を読むことができる。過去と現在のモノの状態を見比べて謎解きするのだ。

謎解きに関しては昔ながらのADVスタイルだけど難易度は易しめな印象。ほどよく悩んだり迷ったりするけどちゃんとクリアできる良い塩梅だった。

アイテムを人に見せたときの反応がいちいち面白くて、何かゲットするたびに道を引き返してみんなに見せて回るプレイをしていた。

 

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一番好きなアイテムはエビ!多分このゲーム遊んだ人は高確率でこのアイテムが好きだと思う。基本的にペンギンさんをおびき寄せるためのアイテムなんだけど、尽きることなく無限に道にばら撒けるので道をエビで埋め尽くせる。エビを撒いてるだけで楽しいゲームだ。

 

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カメとペンギンと僕はエビがすき。

 

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旅の合間に、195とゲームで遊ぼう。二人で撃ち合いをするミニゲームはなかなか楽しい。進行度によってAIがアップデートされて195は強くなっていくぞ。

 

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シナリオはもう、とにかく、良いの一言。そこにあってそこにない、非現実の世界は優しくそして儚さを孕んでいる。ハルにも、195にも、あと多分僕にも。ここにいていい、生きていていいんだという存在の許容というのか、傷ついた人の心を受け止めてくれるような包容力のあるゲームに感じた。

創作である以上お話に終わりはあって、テキストは有限だしキャラクターと話すことはできないんだけど、それでも僕は確かにそこにいて、彼らもまた確かにそこにいたのだろうと思う。

心を奪われる作品です、おすすめ。

 

2400円、プレイ時間約5時間

プレイした日2020/05/14~2020/09/15

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